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緑寿庵清水のコンペイトーポケット

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日本で一軒の「こんぺいとう」専門店

 女子のバックに甘い物が常備されているのは常。コンビニに行くとつい新商品に手が伸びて、交換会が始まることもしばしばです。先日、京都旅行に行った友人のバックから出て来たオシャレなキャンディーケース、中身はなんとコンペイトウでした。メーカーの企画商品と思いきや「京都で160年続く専門店、手作りしているのは日本でココだけ」とニッコリ。「緑寿庵 清水」は1847年(弘化4年)創業の「こんぺいとう」専門店、さっそく調べてみました。

 金米糖、金餅糖、糖花なんて書くコンペイトウ、食べたことがない人はあまりいないと思うけれど、その作り方を知っている人は少ないのでは? 簡単にはこう。ケシの実(アンパンに付いているやつ)やザラメ砂糖の粒、餅米を小さく砕いたイラ粉と呼ばれる物に、熱い蜜をかけながらだんだんと大きくしていくのです。とはいえ現在ではほとんどが機械生産。ここ緑寿庵では、江戸時代にポルトガルより伝わった昔ながらの製法を守っています。大きくすると簡単に言ったけれど、火にかけた銅鍋を回転させ、気温などによる変化を感じつつ、職人技で数十日もかかるそうです。
 そしてなんと言ってもその特徴は、星のかけらのようにかわいいツノ。これは必ず24個と決まっていて、その理屈は“蔵本・シバンスキー方程式”という物理学で定義されている謎なのだとか。回転している途中、鍋肌に接した面の砂糖が乾燥し、そこにまた砂糖が付きツノになっていく。最初は90本ぐらいあるツノが成長してゆき、最終的には24本に納まるそうです。

 老舗ながら新しい味にチャレンジしている緑寿庵、味はユズ、シソ、リンゴ、サイダー、紅茶など定番だけでも20数種類、チョコレートやヨーグルトなど季節の限定商品は売切れ必須の人気です。香料は使わない全て天然の味付けは、今まで食べていた甘ったるい砂糖味とは別物。お裾分けをもらったモモ味は、岡山県産の桃のエキスを溶かし込んだ優しい味でほんのりピンク。クールなケースのデザインとともに、自慢したくなるのも納得の一品でした。

追記:このコンペイトウケースは旧タイプ。現在はスライド式ではないフタが開閉する仕様になっています。(378円)ケースのみの販売で、中にはお好きなコンペイトウを入れて楽しめます。購入は本店のみ、地方発送、カタログ請求も可能です。(エミー)


緑寿庵 清水 [京都]

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