じゃがいもは冷凍と解凍を繰り返すことで、水が抜け、
最終的には石のようになりました、とさ。
以前、じゃがいもの保存食を作っている話を書きました。
後日談を書いていなかったので、だいぶ経ってしまったけれどご報告をば。
結果は、簡単に言うと
カッチカチのかっさかさ
です。
見事なまでに
カッチカチのかっさかさ
笑えるぐらい。
もはや食べものだとは思えません。写真のものは、一般的な男爵を冷凍、解凍し水分を抜いて天日で乾燥させたもの。
遠い昔、じゃがいもの生まれ故郷のペルーで、考え出されたじゃがいもの保存食。日が当たり、時間が経つと毒素も出てしまうので、それを知らずに食べて、何人も命を落としたといいます。とはいえ、食料に富んだ地域ではなかったので、どうにかして日持ちがする方法はないかと、編み出されたというもの。
ペルーではチューニョというようです。
日本でも北海道や青森県などで、古くは農村部で凍りイモ、ちじみイモなどと呼ばれ、作っていたと言います。以前、じゃがいもの特集を担当しているときに、北海道の青果物などに精通している方に探してもらったのですが、今も作っていらっしゃる方には出会えませんでした。もし、「私作ってるけど?」という方がいらっしゃれば、ぜひご一報を!
いやしかし、なんでしょう。
黒くて硬くて乾燥していて、独特のアロマがあります。
“おいしそう”とは、お世辞にもいえないビジュアルです。
体験するのがモットーですが、極度な胃弱体質のため、試食するのが憚られます。しばらくは、個人的な資料として保管することにしましょ。
Trackback(0) Comments(4) by 安島夏|2009-12-06 18:06
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