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[食べるプロ] 記事数:210

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じゃがいも、かっさかさ

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じゃがいもは冷凍と解凍を繰り返すことで、水が抜け、

最終的には石のようになりました、とさ。

以前、じゃがいもの保存食を作っている話を書きました。

後日談を書いていなかったので、だいぶ経ってしまったけれどご報告をば。

結果は、簡単に言うと

カッチカチのかっさかさ

です。

見事なまでに

カッチカチのかっさかさ

笑えるぐらい。

もはや食べものだとは思えません。写真のものは、一般的な男爵を冷凍、解凍し水分を抜いて天日で乾燥させたもの。

遠い昔、じゃがいもの生まれ故郷のペルーで、考え出されたじゃがいもの保存食。日が当たり、時間が経つと毒素も出てしまうので、それを知らずに食べて、何人も命を落としたといいます。とはいえ、食料に富んだ地域ではなかったので、どうにかして日持ちがする方法はないかと、編み出されたというもの。

ペルーではチューニョというようです。

日本でも北海道や青森県などで、古くは農村部で凍りイモ、ちじみイモなどと呼ばれ、作っていたと言います。以前、じゃがいもの特集を担当しているときに、北海道の青果物などに精通している方に探してもらったのですが、今も作っていらっしゃる方には出会えませんでした。もし、「私作ってるけど?」という方がいらっしゃれば、ぜひご一報を!

いやしかし、なんでしょう。

黒くて硬くて乾燥していて、独特のアロマがあります。

“おいしそう”とは、お世辞にもいえないビジュアルです。

体験するのがモットーですが、極度な胃弱体質のため、試食するのが憚られます。しばらくは、個人的な資料として保管することにしましょ。

Trackback(0) Comments(4) by 安島夏|2009-12-06 18:06

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