ご利用規約プライバシーポリシー運営会社お問い合わせサイトマップRSS

[食べるプロ] 記事数:210

< 次の記事 | 前の記事 >

おにぎり考

このエントリーをはてなブックマークに追加

子供の頃、よそのうちのおかぁさんが作ってくれた
おにぎりに抵抗があった。

おにぎりにはぬくもりがこもっているから。

妙に変なところを気にする子供だったので、よく知りもしない人がにぎるおにぎりは、妙に緊張して手にして、躊躇しながら食べたものだ。

大人になった今、何を躊躇していたのかよく分からないけれど、私の中ではほかの料理よりも、ワザやセンスを要し、想いが強い食べものという位置づけは変わらないかもしれない。

青森にいらっしゃる佐藤初女さんがにぎるおにぎり。

ちょっと心が疲れてしまった人も、初女さんがにぎるおにぎりを食べると、なんだか元気になってしまうという。

映画『かもめ』食堂で小林聡美演じるサチエ。

サチエがおにぎりをにぎりながら、「おにぎりは日本人のソウルフードだ」と言っていた。

どちらも、私の中では妙にしっくりくる。それぐらい、おにぎりの存在が大きいんだろうと思う。

すべての料理において、ハハを超えられるものは未だ何もないと思う。

その中で、やはりぶっちぎり一位はおにぎり。

私がにぎると、不恰好なことはもちろん、なんだかおいしくない。

平日はほぼ毎日、おにぎりをにぎるけれど、エネルギーチャージのためのごはんといった位置づけで、ぬくもりがこめられるレベルではない気がする。

最近すきなのは、えごまの実、そして黒こしょうを入れたもの。黒こしょうと聞くと、一見すると合わない気がするけれど、意外といける。洋のメニューにもしっくりくる和洋折衷のおにぎりだ。

とある休日の朝。アイボウがおにぎりが食べたいと言う。

冷蔵庫にあった鮭フレークに、えごまの実を入れてにぎってみた。

「おいしい、おいしい」とぺろりと完食。

少しだけ、おにぎりに自信がもてた気がする。

» Tags:おにぎり,

Trackback(0) Comments(6) by 安島夏|2008-11-09 17:05

[食べるプロ] 記事数:210

< 次の記事 | 前の記事 >

ゆたりブログ



「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)