料理に限らず、何かを紡ぎだす手というのは
それだけで美しい。
土曜日は、料理教室の取材でした。
久しぶりに、池上線にとことこ揺られて大田区へ。
季節の素材を使い、化学調味料は使わずに体にやさしい
料理を教えるひとに、習うひと。
先生の包丁さばきが鮮やかなことはもちろん、
生徒さん達の手が一斉に動くその光景は
目が離せない瞬間の連続なのでした。
思わず、手だけに視線が注がれます。
チカラを入れて、魚をさばく。
こまやかな動きで、ミルクをかき混ぜる。
シャッシャッと小気味のよい音を立てて、野菜を切る。
気づいたら、料理をする手だけでなく、どんなときも
人の“手”を気にしている自分がいました。
白くてすんなりとのびたモデルさんのような手。
家庭をずっと守ってきたという歴史が感じられる、重みのある手。
男らしくてがちっとしたビジュアルなのに、意外と華奢な手をしていたりと、手先を見てギャップにハッとさせられる瞬間もある。
赤ちゃんの、すべてに守られているという安心感が満ちているぷにぷにしている手は、無条件でいとおしい。
体には、いろんな部位があるけれど、昔から手は
特別な場所で、その動きにはいつだって目が離せないのです。
» Tags:手,
Trackback(0) Comments(3) by 安島夏|2008-12-08 12:12
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