開演2時間前に毎日ダメダシをする。
お客さんが入って芝居が変わると
もう少し、美味しく見せる方法を思いついてしまうのだ。
役者も、それぞれ考え方が違うので、
無理強いはできないものの
やはり千秋楽までああでもない、こうでもないと考える。
結局初演でやり残したことを、今回は成し遂げようと思っても
決して満足することなどないんだな。
そう思うと、かえって気がらくだ。
ただ、この暑さ、
体力とともに役者の気力が蒸発してしまいそうで恐い。
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Trackback(0) Comments(1) by 鯨エマ|2008-07-27 02:02
今朝は、英語の英語字幕を作らなければならず、
朝から阿佐ヶ谷へ。
編集マンと、翻訳家と、私。
はっきりいって、私は機械の操作もできないし、
英語もよく分かっていないので、
いても役に立たないわけで、
それでも名ばかりは監督なので、
15時半までおとなしく、編集ルームに座っていた。
昨日の芝居の出来を考えると、早く劇場に行って小返しをしたいと思う。
今日は終演後に米山公啓氏のアフタートークもあるので
その準備もしたい。
考えただけで、どっと汗が噴出す。
しかし、焦るとろくなことはない。
「早く早く」と思いながら、千秋楽に備えてお金を工面すべく
銀行に立ち寄ったとき、
私のポンコツ自転車は風によろめき倒れてしまった。
その拍子にチェーンが外れたのだ。
ああ、無情!
しかし、「捨てる神あれが、拾う神あり。」
通りかかったおじいさんが、いっしょに直してくれ、
また走り出すことができた。
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by 鯨エマ|2008-07-26 02:02
主役の鎌田君、23歳の誕生日。
おっと、私と一回りも違うのね・・・。
みんなでイベントを催すべく
打ち合わせをしていたのに、なんと、
ヤツは12時の集合に遅刻してきた!
イベントはもうどうでもよくて、
もしや、寝てるんじゃないかと不安になる。
開場まで1時間半、おいおいおい!
電話もつながらない・・・・と、焦りだしたところで、彼は悠々と登場した。
いい度胸してんじゃないのよ!!
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Trackback(0) Comments(3) by 鯨エマ|2008-07-25 03:03
午後のゲネは、カメラマンのボビー、
音声ガイドオペのW女史、そのほか、美術家、小池も見守る中
スムースに進んだ。
ただひとつ、ロスコの煙をどう流すか、
これだけがひっかかり、ゲネが終わったあとも、
扇風機の場所を変えたり、仕込み場所を変えたりしながら
舞台監督、照明とともに戦っていた。
私たちの意志を無視して、空調、隙間風に左右されながら
煙は広がる。
独特のにおいに、役者は喉をやられてしまわないか、
ひやひやものだ。
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by 鯨エマ|2008-07-24 02:02
劇場に入ることを、「小屋入り」、といいます。
さて、あっついなか、仕込み。
美術のわかこさん、道具のI女史、舞台監督S氏のもと、着々と
舞台が建てられてゆく。
若手男子陣も手伝ってくれて
3時ごろには形が見えていた。
出来上がってみると、模型で観ていたときには気がつかなかった
色の浮き沈み、小道具のイメージが感じられる。
想定外の事もあるが
そうか、やはり美術家は、劇場で建てたときの事を
しっかりイメージできているんだなあと、
改めて感心してしまう。
私は暗幕の歪みがどうしても嫌なので
再三、しわを伸ばしてくれるように頼んでいたのだが
これも、S氏がきちんと皺なく張って下さった。
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Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-07-23 02:02
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