今日は「たまり場たろう」視察に、茨城町から筑西市へお客様がいらっしゃいました。
私も福祉センターでお手伝いさせていただきました。
茨城町のみなさんも、お昼をはさみ徐々に活動内容など和やかに歓談されていました。
いつも「たろうのボランティアです」といいながら、たいしたお手伝いもせずに、
ふらりとお昼を食べにいったり、お茶を飲みにいくだけの幽霊部員状態でしたが、
今回、たまり場たろうのを立ち上げた小松崎さんの思いをじっくりうかがい、人と人との絆がどれほど大切で、心の支えになるかを感じました。
特に、在宅介護をされている方はなおさらです。
介護を受けられている方への心のケアももちろん大切ですが、
介護と向かい合っている方のプレッシャーは相当なものだと思います。
私は在宅介護を経験したことはありません。
けれど、数年前まで同じ敷地内に高齢の義父母の家がありました。
二人は要介護認定を受けていましたが、ダンナや私がいること、ディサービスなどの利用で頑張ってきました。
けれど…。
もう時効だと思うので言ってしまうと。
私にはプレッシャーもありました。
何をする、というわけでもなかったのです。
親戚の人たちも当時まだ若かったし、小さい子供を抱える私に何も言いませんでした。
実際、私は二人になにもしてあげられませんでした。
何もしてあげられないどころか、旅行に行けないとか不満を言ったり、
ダンナの帰りが遅いときには夜中、外に出てき戻れない義父を抱えて家に戻したり。
「なんで私ばっかり」などと思っていました。
義務みたいに感じていました。
そこには、優しさのかけらもありませんでした。
だから…。
今、ものすごく後悔しています。
私があの時よりとしをとり、いろんなことが分かるようになったからかも知れません。
子供も大きくなり、気持ちに余裕ができてきたからかも知れません。
けれど、どんな言い訳をしても、
過ぎてしまったことは戻ることはできないのです。
今、在宅で介護をされている方で、精神的に追い詰められている方がいるというニュースが時々取り上げられます。
断片的で、とても小さな扱いであることがほとんどです。
「支えあう」
このことが、普通に、空気を吸うような感覚でできる時、
きっと世の中が何か変われるのではないかと思うのです。
小松崎さんの思い。
人と人との絆を大切にする、そして介護者がリフレッシュする場を作っていきたいという「たまり場ネットワーク」は着実に実を結び、
現在茨城には13ヶ所のたまり場があるのだそうです。
こういった取り組みが広がり、だれもが笑顔で暮らせる社会になれればいいなと思いました。
Trackback(0) Comments(4) by つき|2009-10-15 19:07
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