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[まいにちが、記念日] 記事数:575

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この本、読んだよ#026「NASAより宇宙に近い町工場」

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このところ、真面目にヨガ講座に通っています。
行く前は本当につらい。

講師の先生はそんな私のことなど気にもせずに、綾小路きみまろばりの毒舌で、私達を笑わせる。
そしていつの間にか、1時間半が終了。

私は運動音痴。体を動かすことが大嫌いじゃないか。
運動なんて、絶対無理!そう思っていたけど、
なんだかんだで休みながらも1年続いています。

私はかなりネガティブ思考の持ち主なので、つい弱気になると「絶対」という言葉の次には「○○ない」がついてしまいます。
そんな自分が嫌で始めたヨガだったけれど、ほんの少しだけ、でも継続して通えている自分って悪くないかも、と思っています。

あ。前置きが長くなり申し訳ありません。
この本はヨガの話ではありません。
北海道の赤字寸前の小さな町で宇宙開発に取り組む工場の社長さんのお話です。

みなさんは、ロケットの作り方って知ってます?
ロケットの材料ってどこで買えるか知ってます?
この本にはそういった話も書かれています。が、それだけでなく、いやそれ以上の熱い思いが伝わってくる一冊なのです。

著者、植松さんは社長としてリサイクル用機械を作りながら、20名の社員とロケットを作っています。
驚くのは国からの助成金や寄付ではなく自己資金でやっているということ。

お金がないからできない。
チャンスがないからできない。
運がないからできない。

そういった「どうせ無理」をこの世からなくすために植松さんは借金しながら、夢を一歩ずつ形にしているのです。

言いつくされた言葉。
「あきらめなければ夢は叶う」
これ、ほんとのほんとに信じていますか?

私は100%無理なことなどないと、私は40歳近くなって信じることができました。
 
またまた余談ですが。
インテリアコーディネーターの資格を取る前に勉強していた時、恩師のS先生に言われたことがあります。

「数字が苦手なんです」→「堂々と計算機で計算したらいいじゃないか」
「絵が苦手なんです」→「画家にはなれないが、練習すれば、そこそこ描けるようになる。仕事で必要なのは上手ではなく正確であること」

私が「無理」と思っていたことは、「こうすればいいじゃないか」という発想で簡単に軌道修正できたのです。
自分は自分が思っているよりも、もっともっと大きく夢を広げてもいいんだ!
嘲笑されるかもしれない。でも、あきらめるよりはずっとその方が楽しい生き方だと思えます。

植松さんは子供のころから、「おまえには無理だ」と言われ続けていたそうです。
「どうせ無理」という言葉は、可能性を奪っていきます。
「どうせ無理」という方が、ラクなのです。

100点でなくてもかまわない。やり続けよう。
というか100点でありつづける必要なんてないのですよね。
私はこの本のページを開くたびに、励まされて肩をたたかれている気分になるのです。

工夫を楽しむこと。努力を楽しむこと。
子供の頃のように、純粋に好きなものを追い続けること。
おとなげない、なんて思わずに、いつでも夢を大きく広げて、自分のペースでしっかり踏みしめていきたいと思える一冊です。

 
NASAより宇宙に近い町工場
植松 勉・著  ディスカヴァー・トゥエンティワン

Trackback(0) Comments(2) by つき|2012-06-11 14:02

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