住空間に何を重視するかは、その家庭によって異なる。
家族のライフステージによっても変化していく。
小学生2人、育ち盛りの我が家はデザインよりも機能性重視かもしれない。
ちょっと寂しいけれど、それも一時期。今は子供との暮らしを楽しもう。
ふと気がついたことがある。
それは、ほとんどのものが
娘→左側
息子→右側
と配置されていることだ(ちなみに2人とも右利き)。
収納に限らず、学校から持ち帰る週の予定表の貼り場所、ダイニングテーブルの私から見る位置などもそうだ。
収納に関して。
例えば、観音開きの棚があって中にトレイがある収納場所の場合。
娘:
1.右の扉を開ける→2.左の扉を開ける→3.左棚のトレイを引き出し、物を出し入れする。
息子:
1.右の扉を開ける→2.右棚のトレイを引き出し、物を出し入れする。
と、娘の方が1動作多い。
この1動作は意外に重要だ。
息子は娘よりも少し不器用だ。それにめんどくさがりである。
自分で片付けする場合、なるべくアクション数が少ない方がより自力でできる確立が高い。
逆に言えば、わりとそつなくこなす、娘にハンディキャップを与えて、同じレベルで片づけができるようになっているのだ。
何となく左右に振り分けていたが、試しにわざとランドセル用のオープン棚を逆に入れ替えてみたら、子供たちは時間割を決めるのに、週の予定表とランドセルの位置がクロスしていて余計に時間がかかった。
動作が滑らかでないのが一目瞭然だ。
(と、いたずらしている母が一番始末が悪いのだけれど)。
人にはそれぞれ使いやすい位置、というのがある。
人体寸法の係数などもあるけれど、もっとシンプルに「家族がどう動いているか」観察するだけでも、家族の動作寸法や、適した位置が出てくると思う。
片付けられないと思っている人は、片付けられないのではなく、意外とその場所が「片付けにくい場所」なのかも知れない。
片付けにくい場所であるがために、片付けにかかる動作が増えていないか、それを見つけるだけでも整理が促進されていくと考える。
Trackback(0) Comments(2) by つき|2008-09-07 10:10
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