茨城の、いや日本を代表する、三名瀑のひとつ(まあ、位置的には末弟。かな)袋田の滝は、年末年始にかけてライトアップされるというのが毎年の恒例になっとります(12/27~1/4までと1/31までの土日。なんと大晦日は翌元日の朝2時まで!滝参りじゃ!そして月居山から男体山縦走して初日の出参りじゃ!)。いずれは「滝スパート」を自認したい(40年計画かね。いや、でも5級くらいかね)と思っている私ですから、これは行っとかなきゃ話にならんだろうと、行ってきました。
本当は開催中にご紹介したかったのですが、残念ながら終わってしまいましたね(私も行ったのは最後の日曜だったもので)。
さて、午前中はだらだらし、capsuleのMDを作り、3時半ごろ家を出る。ライトアップは5時からなので、山方の不動滝で時間潰し。
寒いけどいろんなカットから滝を撮っているうちに寒さも忘れてしまう。
5時を回った頃、袋田の滝無料駐車場より出発。車はちらほらと停まっているが、帰る人もいた。店じまいをはじめている土産屋もある。ライトアップはこれからだというのに、何だかひどく侘しい気持ちになる。
でもちょこちょこ写真を撮ったり行ったり来たりしているうちに、いつの間にかたくさんの観光客が滝へと向かっていた。
袋田に夜の帳が下りる。トワイライト・オブ・フクロダ。
滝への道はふたつあるが、吊り橋のあるルートから。
ライトアップされた滝が見えてくると、吊り橋もピカピカにデコレートされていていくらなんでもやりすぎなんじゃないかと思うのだけど、クリスマスみたいでそれはそれで楽しい。下の渓谷にも青や赤のライトが散りばめられていて、ファンシーな雰囲気を醸し出している。
さてトンネルをくぐって展望台に向かうべく財布を取り出そうとしたら、トンネル入口の集金係の人がいない。そもそもトンネルは午後5時までなので、今日の営業は終了。つまり無料で行き来できるのだ。
旧展望台の上部に取り付けられたライトが袋田の滝を照らす。強烈な光なので、写真の色味がおかしくなってしまったんですが、いかがでしょうか。
もちろんエレベータも作動中。気の無い係員がパイプ椅子に座っていて、客が勝手に乗り込んでいく。新観瀑台のほうにもひっきりなしにお客さんがやって来る。
月居山へ至る階段も上がってみた。ただでさえ急なのに、夜闇の中で真っ暗な階段を上がっていくのは結構スリルがある。踏み外さないように慎重に上がっていく。
人はまったくいないし、展望もそれほど良くなかった。はるか対岸に輝く新観瀑台を撮る。
帰りざま、滝を振り返る。
隣りでは来たばかりのカップル(の前の微妙な段階にいるっぽい)二人連れが、「これはちょっとすごいじゃないですか」と言っている。女の子が静かにはしゃいでいる。
提灯が風に揺れている。遠く滝の音と、かさかさという音、そして土のうえを歩く音。のほかには聞こえるものはない。
「ライトアップ」の言葉に吸い寄せられてか、意外と若いカップルが多かった。適度にロマンチックな(ロマンチックってんでもないんだけど)景色を眺めたあとは、大子町随一にして唯一の?「恋泥棒」で冷えた体をあたためるのかもしれないね。それもいいかもね。うらぶれてていいかもね。
↑袋田までのドライヴ用にcapsuleのMDを作っていたら、「jelly」から「5iVE STAR」へのつなぎがうまくいったために小狂喜。「5iVE STAR」はボーカルと、エフェクトをかけたバックボーカルとの対比が素晴らしい。透きとおる純真なボーカルが、バックボーカルによって構築された世界の上空を朗らかに優雅に駆ける。女の子が猛スピードで駆けるPVは、何度観てもグッときてしまう。→Youtubeで件のPVを観てみる
Trackback(0) Comments(4) by 雨|2009-02-07 13:01
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