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[雨は遠いそらの上] 記事数:109

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雨引山に登る・その他のおじさん

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(インデックス写真…正午の光に照らされる筑波連山。手前から燕(つばくろ)山、加波山、足尾山、きのこ山、そして筑波山と連なる。雨引山山頂からの眺め)

 
 
のっけから「その他のおじさん」なんて失礼だけれど、雨引山登山口に車を停めて準備をしていたら、隣に車が停まったんですよ。厳しい一瞥をくれたそのおじさんは実はお喋り好きな地元のおじさんで、「今日はどっから来たの?」とか「どっか良いところに勤めてんだ?」とか「やっぱ不景気でしょ?」とか訊いてくるからそりゃこっちも、はっ。こんなご時世に働くバカが何処にいるんですか?ぼくはニートです。とは言えないじゃないですか。だから「仕事もあんまり無くて暇ですね~。昨年の原油高の影響をいまだに引き摺っているようです。見積もりばっか出しやがって」とお茶を濁していたわけなんですが、歩きはじめてちょっとの不動滝で別れて、御嶽山ですれ違い、雨引山で再会したときにはおじさんは中国人と話していました。中国人はぼくが登ってきたのと同時に反対側の道を下りていったみたいですが、もう一組中年のご夫婦も山頂に着いたばかりらしく、おじさんは彼らをつかまえて話をしているところでした。ぼくは基本的にこういうお喋り好きなおじさんは嫌いじゃないです、こっちから気さくに話しかけるということが苦手なので、向こうからやって来てくれれば話し易いですよね。山頂からの眺めも良く、おじさん中心にみんなで話をしていたんですが(というかとにかくおじさんが喋る)、やおらご夫婦に向かって「一度は夫婦揃って富士山に登りたいよね!」と言い出したのは良いがおじさん、あろうことか「俺レも昔登ったことあんだが、きったねえのな富士山!そこらへんにゲロ吐いてあんのよ。ゲロばっかでさあ、ヤダなあと思ってたら、俺レも吐いちまってよお!ゲロ」とゲPゲPを連発なすって、ご夫婦も身なりの良い上品な感じの人たちだったのでぼくなんかもリアクションに困りましたです。で、ああいった元気なおじさんはそんなふうに気ままに喋ったあと、なぜか必ずこっちを窺うように小声になって、「そんじゃ…」とコソリと言って場を辞するんですよね。あれはいったい何なのだろう…。という疑問と、高山病に気をつけよう、ゲロを吐かないように。そうか富士山はそんなに汚いのか…。という感想が印象に残った登山でした。
 
 
さて岩瀬駅から一本東に細い道が南に伸びていて、山麓に3、4台停まれる駐車場(トイレ有)がありそこから御嶽山への登山道がはじまっています。歩きはじめるとまもなく不動滝がお目見え。ぼくはこの滝を見にここまで一度訪れたことがあります。今日はその先へ。

←暗い不動滝から急な階段を少し上がると、気持ちの良い尾根歩きになります

↑御嶽山までは少しの距離だけどちょっと急な坂道。北を向けば木々の間から桜川市内が見えてくる

 
15分ほどで御嶽山(230m)に到着。御嶽山神社がひっそりと出迎えてくれます。神社脇の東屋からは北西の展望がひらけ、薄く日光連山や高原山も見え、感動しました。

ちょっと薄いけど、見えますか?

 
そのまま道は雨引山へと続きます。穏やかな尾根歩きから採石場にぶつかると道は右に折れ、下ってまた登り返しです。
この登りが地味にきつい(おじさんによると採石場は突っ切れるそう;一応立ち入りは禁止だが)。そして無線中継塔を通過し、新設された北関東自動車道が望める(この道を通れば日光連山まですぐだな…)明るい尾根に出ると、山頂に至る急登の階段が待ち受けます。これを登り切れば、標高409mの雨引山山頂へ到着。途中写真を撮り撮り歩いて1時間なので、もうちょっと短縮できるでしょう。
御嶽山とこの雨引山は筑波連山の北端に位置し、筑波山までの連なりが一望できる好景観地です。
雄大な山並みと関東平野の広がりとの対比はとても魅惑的な眺め。

天気も良くあたたかい。先ほどのご夫婦はテーブルに昼食を広げて休憩中。ぼくもベンチに座ってしばし景色に見とれます。おじさんは来た道を引き返していきました。ヒザが悪いのでリハビリがてら運動がてらの登山ということでした。
 
車に戻るには折り返し山を下るのが良いのですが、せっかくなので雨引山の南山腹に位置する有名な雨引観音まで下りることにします。
まっすぐ行けば加波山へ至る分岐、今日は下りていきます。いつか縦走に挑戦したいですね。

↑登山口に案内看板がある。御嶽山、雨引山から加波山などを経てきのこ山まで縦走するルートがある。さらに筑波山まで至る道もありそうな…

雨引観音へ下る道は結構急なうえに落葉がつもっていて滑りやすいです。2組ほど登山客とすれ違いましたが、ぼくが登ってきたルートよりもこちらのほうが急で大変なんじゃないかなと思いました。
 
  
今回総じて文体がですます調になってしまったのは、おじさんのゲロ発言、それによりおじさんに対して抱くであろう印象。を中和するために、基本的にはリスペクトなんだ。ということの自分なりの心持ちが表層化したのだと考えられましょう。ですます調で書くと何となく文章がスマートになったような気がしますが、その実ゲロ。ですからプラマイゼロってとこでしょうか。次回は雨引観音とかつての筑波鉄道を歩きます。ひょう。
  
  
  
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↑少し前に森山直太朗が「生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい」と歌って賛否両論を呼んだが、そんならあんた、ラルクの「DIVE TO BLUE」はどうなんだと言いたい。PVでモロ男の人飛び降り自殺してるじゃありませんか。で歌詞が「新しい世界を探そう」…って前向きなら許されるんかい!ちょっと婉曲的なら聞き流してるんかい!っていうかあの程度の歌詞で抗議するとかってどんだけ「善良な」市民やってらっしゃるんすか。ってついつい無意味に毒づいちゃう癖も今日はフロンテラのカベルネ・ソーヴィニヨンが強い味方。おれを入眠まで悪魔から守ってくれます。っていうかなんで今さらラルクかって、最近ホントに久しぶりにラルクを聴いたんすけど、やっぱラルクかっこええわ。「DIVE TO BLUE」も良いよね。当時は「シカゴ・ホープ」のテーマソングになってたんすよね。おれはXファイルのファンだったから病院モノ見せられてもなあ…と不満でしたけど(病院モノは「ER」でしょ)。カップリング曲の「peeping tom」が良い曲なんですよ。今聴くとちょっと鬱的なんじゃないか、当時それ聴いてああ、良いなあと思ってたんだからすげえよな、と思ったりなんかして。いやあ、懐かしいな
 

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by 雨|2009-02-12 02:02

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