「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

雨　プロフィール

■Profile Ame

好きな音楽を聴きながら気ままな旅をするのが好きだが極度の出不精で、結局どこにも行けない。人が苦手で（自分は対人恐怖症なのではないかという恐怖と、その官能）、逃げるようにふらりと里山に出かけるのだが里山が美しい限りそこに人は住み、否応無く彼らと接触してしまう。そんな、人と出会ったり出会わなかったり、いろんなことを思ったり思うべきことを知らぬふりしたり、道を間違ったり何かを間違ったりして無為に過ぎていくぼくの日々。鬱々と溜まっていく言葉や風景を、渇きをわたる風にして届けたい、遠い誰かの憂鬱へと。

というわけで、茨城を中心として、何でもない田舎の風景を走り抜けます。なぜ何でもない田舎の風景に惹かれるのか。それはぼくがまだ若く（15でありたいと思う）、そして自分が救いようもなく凡庸な人間であるということを（25を過ぎた今でも）認めたくないからなのだと思います。そしてぼくは旅するたびに疲れ、憂鬱な気分になります。繰返しになりますがそんな憂鬱をほんの少しでも、お届けできれば幸いです。それを官能に変えるには、ぼくはまだまだ多くの風景と憂鬱を抱え込まなければならないようですが。

夕暮れどきにうつむいて、山を吹いてく風がいたらそれはぼくだよ。