奥久慈男体山の健脚コースはとんでもなかった。はじめはまあちょっとした鎖場があるだけで、こんなもんか。と思っていたのが、途中の岩場を過ぎてから鎖場・急登の連続。手足を滑らせて落ちたらまあ八分死ねるだろう。死ぬるだろふ。
写真ではわかりづらいけど、きつい傾斜を鎖を頼りによじ登っていく。こりゃ確かに健脚だ…侮っていた。途中の岩場で休んでいたら、後から来た中年の男性がスッスッと登っていった。なまくら体のおれには苦行にほかならぬ
↑山頂の男体権現裏で休憩する男性。ここからの眺めはバッチリ。下を覗くと山一面に茂った樹木とそこから突き出た岩肌が眺められて、クラクラする
やっとの思いでたどり着いた山頂では、弐拾匹超のクマンバチが己がテリトリーを主張しまくっていて、ぼくは干渉しまくって写真をパチパチ。山頂だというのにまったく落ち着けない。
しかしさすがは茨城の名峰、奇異な岩肌と山頂から眺める緑は最高だ。大円地や持方の集落が遠くに見える。陽の光に透かされた緑がさわさわとゆれる。
山頂の一等三角点。さすが名峰の三角点、年季が入っている。バッグは他の登山者のもの↑
帰りは一般コースで(健脚コースを降りたりなんかしたら確実に死ぬる)。
↑登山道に平和が戻った。山頂からの尾根歩き
健脚コースの岩肌と違って、樹木に囲まれた山歩きで、何人かの登山者とすれ違う。ちょっと暗いけど、新緑がとても美しい。
とてもよい気分で帰路につく。帰ってゆっくりしよう。大円地から国道118号に抜ける道は非常に狭く、普通車がすれ違うのにも神経を使う。くわえて、新しい道路をつくるための工事が実施されている。
前方から4トントラックが、何の躊躇も無くやって来る。うわあ…。とりあえずガードレールが外側にたわみ、少し広くなっているような場所に退避、トラックをやり過ごす。ほー、さあ行こう。
ガガンッ
…やってしまった。ガードレールに左側のタイヤの上(フロントフェンダーというらしいですね)をぶつけてへこませてしまった。かわりにウインカーが飛び出した目玉のように飛び出している。そしてぼくの心も見事にへこまされた(自分でやっといてよく言いますが)。
その嫌な思い出を綺麗さっぱり洗い流してしまうように(できるわけない、だってまだ直してないから!)、次回は男体山周辺の滝をご紹介しよう。
↑やはりグレイプバインははじめ素気なく、後からじわじわ来るのだった。
by 雨|2008-06-22 01:01
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)