昨日、保育所にお迎えに行くと、机に向かってお絵かきをしていた三女が、
描いていた紙をひらひら私に見せながら、
「ペンギン!」と声を張り上げました。
が、そこにはピンクのクレヨンでぐりぐりと描き殴られた、
一面のピンク色のかたまり。
ペンギンと言われてさえ、何が描いてあるのか、
全く判別できない毛糸玉のようなライン。
でも、それがペンギンであることには理由があって。
先週末、大洗水族館でペンギンを初めて見た三女は、
たぶん、その記憶を辿りながら、
ピンク色のクレヨンを走らせていたのでしょう。
最近、お絵かきや塗り絵が好きな三女は、
決まってピンク色のクレヨンを使います。
クレヨン入れのカンカンの中で、
どれもどす黒くなってしまっている、たくさんのクレヨンの中から、
ちゃんとピンク色を見つけて、ゴシゴシと紙にこすりつけています。
以前、職場のメンタルセルフケアの講習で、
12色だか、24色だかの色紙から、
一番心地よい色をピックアップする、というのがありました。
その色は、その人の脳が未完成の頃、
1歳くらいまでの間(胎児期も含むそう)に
心地よい心理状態で目にしていた色、なのだそうです。
過去の記憶を辿る心理療法の手法を用いると、
それが何の色だったのかも分かる、とそんな話でした。
それは、看護師さんの制服の色だったり、壁紙やカーテンの色だったり、
時には胎内で感じた色だったり、するのだそうです。
三女にとって、ピンク色は安心できる、心地よい色なんだろうな、と思います。
ただ、私が振り返ってみても、
それが何のピンク色なのかは思い当たらないのですが…。
ペンギンを見た水族館での一日は、
三女にとって、ピンク色で描ける楽しい時間だったのかな、
大人はそん風に都合良くも考えたりするわけです。
写真はペンギンたちのお散歩タイム。
入館した午前11時、一日一回のショーに偶然、間に合ってラッキーでした。
Trackback(0) Comments(2) by ひつじ|2010-11-09 23:11
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