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[ゆたりろ日記] 記事数:59

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心室中隔欠損症検査入院

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4月は眠い。
いろいろやることがいっぱいだったが、いざとなると眠くて眠くて。
そんな時の昼寝は大変気持ちいい。
この時期はどこでも寝れる。
春うららの桜の下で。
会議中の打ち合わせの席で。
昼間のベランダで。
移動の電車の中で。
とにかくよく寝てました。

で、このブログも気がついたら、前回の更新からもう一ヶ月が過ぎているではないか。
歳を重ねると時間の過ぎるのが早い早い。
「ブログやめたの?」とも言われ始めた。
心配かけてごめんなさい。
うちらみんな元気です。

気持ちよく昼寝してる間に世の中はいろいろあったな。
あの聖火リレーもそのひとつ。
正直な気持ちは「なんだかなー」だよね。
ボクが体験からこれまで思い描いてきたチベットと、
今メディアによって形骸化されてしまいつつあるチベットとのギャップも怖い。
だから各関係者さんたちからデモなどの参加のお誘いがあったのだけど、
ボクは自分の人生のために昼寝を選ぶ。
ただ眠いから。

代々木公園のアースディにも行ってみたけど人が多すぎて、全体的に「ワクワク感」のない集まりだった。
いくらエコつったって決して安くないフードを食べるために皿をもって並びたくはないです。

それから、最近毎日ニュースになっている、硫化水素で先を急ぐ人たち。
人間ほっときゃいつか死ぬのになんで?

先日、マーくんが検査のため入院した。
その病院でまじかに見た、病気をもって生まれてきた赤ちゃんたち。
みんな必死で生きようとしていた。
赤ちゃんはずうっと泣き続け、心電図や呼吸のモニターの機械はピークに達したような「ピーピー」という警告音が成りっぱなし。
そんな病室がいくつもあって、付き添うお母さんたちも、ナースさんたちも一心に看護していた。
この様子をかい間見ただけで「ありがとうございます」という気持ちになった。
ボクはたまらずトイレに行って泣いてしまった。
外の廊下ではナースさんに肩を抱かれたお母さんが泣き崩れている。
マーくんの疾患はこの子たちに比べてすごく軽いんだということを実感した。

今回マーくんはカテーテルという直径2~3ミリ程度のチューブを股の大静脈に差込み、心臓まで達して圧力等を検査しながら造影剤を投入して心臓の様子をX線でうかがうというもの。
検査の結果は予測通りで、予定されていた通り5月13日に手術が決定した。
いよいよだ。
エコー検査で見たマーくんの心室中隔壁の孔の直径は10ミリに達していて、
それにかかる負担で心臓の大きさはすでに小学生なみに肥大していた。
先生は元気だから全然大丈夫と言ってたけど。

検査の後、手術の担当医から詳しい説明をノンタンと一緒に受けた。
この先生からも、「ほっとけば幼少のうちに100%死にます」と言われた。
「手術の失敗による死のリスクは0.5%、輸血時の未知のウイルス混入と合併症等による疾患併発は1%、それらを足しても1.5%足らずです。それでは手術の同意書にサインをお願いします」
これまで数え切れない程の修羅場を乗り越えて来た人のオーラというか、圧倒的なその存在感に、「マーくんをよろしくお願いします!」と瞬時に思った。
(先生の顔がとてもでっかいという迫力のせいもあるのだけれど)

ボクもこれまでいろんな所へ行ってきて、
生きるか死ぬか五分五分の世界を見てきたけれど、
その人たちの何人かは生きれる事を信じつつ死んで行った。
今、マーくんの未来は、日本の医療とそのお医者さんたちにゆだねられている。
それだけでもなんてラッキーなんだろうと思う。

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マーくんの病室。
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点滴のため手がこんな状態。

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その手を遊び過ぎるのでカバーされてしまいました。

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検査後は麻酔がまだ効いているようす。

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次の日麻酔も醒めて少しづつ元気を取り戻してきたマーくん。おとなりのK君の(マーくんと同じ疾患で先に手術が決まった)お母さんに絵本を読んでもらっておりました。(以上ノンタン撮影)

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退院の日の帰り。岡本太郎記念館で太陽の塔と顔くらべ。生まれた時から七三ヘアーのマーくんです。
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» Tags:心室中隔欠損症,

Trackback(0) Comments(5) by 野澤真人|2008-05-02 01:01

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