【2008.12.23をもって閉店致しました】
あちこちを公園や自然に囲まれた水戸市。その中を流れる桜川沿いに、赤い三角屋根の建物が目に飛び込んでくる。可愛らしいポップな看板が見えて、すぐにカフェだということが分かった。車を停めてガラス窓から店内をのぞくと、幅広い層のお客さんで賑わっていた。私が茨城県内で初めて訪れたのは、このSpice Cafeだ。
中に入ると思っていたよりも広い空間が広がり、高い天井がすっとした抜け感を与えてくれている。客席にはカラフルなチェアがたくさん置かれ、ポップという言葉がピッタリの可愛らしい雰囲気になっている。手作りのカウンターに並んだチェアに座ると、この雰囲気にこれまたピッタリのオーナーの大森さんがメニューを持ってきてくれた。調理師だったオーナーは何料理を極めるべきか悩んでいた時、『カフェ』という好きなものを出せるジャンルに出会い、コレだっ!と決めたそう。その勢いを絶やさず若くしてお店をオープンさせ、いまでもオープン当初からのスタッフと一緒に色々と挑戦している。ロックインジャパンフェスへ3年連続出店したりと、やってみたいたいことを常に有言実行している。いつも笑顔でパワフルなオーナーをはじめ、スタッフがイキイキしているカフェにはまた行きたくなる。そうして初めはランチにしかいなかったお客さんも、少しずつお茶の時間にも増えていったそう。「実際そんなに儲かるわけじゃないけど、自分でお店を出したからこそ、お金に替えられないものをたくさん得てます。いちスタッフだったら出会えなかった人にもたくさん出会えたし、仕事自体が楽しくて半分娯楽なような感じです。」いつも気持ちよく、楽しく働いているのが伝わってくるから、こっちも気持ちよく過ごせる。ここはちょっとしたタイミングに、ニッコリなれる時間をくれる大切な場所。
【2008.12.23をもって閉店致しました】
Trackback(0) Comments(6) by 吉川永里子|2008-04-29 12:12
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