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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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13か所巡り

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かんじゅく座秋の出張公演で、今年は史上最多13か所訪問します。
13か所と言っても、同じ場所に2回行くというのもあるので
延べで13。
今回は区の社会福祉協議会のコーディネートのおかげで
新境地開拓です。
これまで、保育園と高齢者施設が多かったのですが
新たに「児童館」を訪問予定。

いやぁ、こわいですねえ、どきどきですねえ。
生意気盛りのわんぱく君たちが、高齢者の演じる「おこんじょうるり」を
みてくれるんでしょうかねえ。
もう今から楽しみです。

この出張公演というのは、かんじゅく座の活動2年目から続けている
大事なイベントなのですが
依頼が多くなると、座員の中には贅沢にも
「2回くらいでいいわ、こんなに何か所も多すぎ」とかいう人が出てきます。
それで、なぜ、この出張公演をするのか、ということを
電話口で懇々と説明するんですが
私がこの出張公演で目指すことは2つあります。

ひとつは、場数を踏むこと。
とくに、初舞台の座員には
春の公演の前に、お客さまに魅せる作品を創る体験をしてほしいと思ています。
上演する施設によって、お客様の年代、性格、環境が違います。
昨日ウケたところで、今日はウケない、ということがあるでしょう。
どこも、劇場ではない、狭いスペースでの上演ですから
客席が近いわけです。
観てくださる方と一緒に時間を作っていくという体験ができるのではないかと思います。
で、この場数こそ、稽古の何倍も、何十倍も、教えてくれることがあると
私は思うのです。
稽古は、何がわからないかがわかっていない状態。
それが本番で、「こうすればよかった!」がわかってしまう。
同じ演目を違う場所で上演するときに、
そこで新たな挑戦をする、、、、また失敗したりして。
そういう繰り返しの勉強ができるのも
厳しいけど、貴重な体験なんですね。

2つ目の理由。
地域でのつながりを作るということです。
かんじゅく座は新宿区に登録しているので
新宿区内がメインなのですが
「隣は何をする人ぞ・・・」という昨今に、
芝居を通して「顔見知り」を増やしていく。
なんとなくでいいから、存在を把握してもらう。
こういうことの積み重ねが
ひとり世帯半分以上の東京で、生活を豊かにするだけでなく
「いざ」というときに助け合える関係を作ることになると思うのです。
もっとも、「いざ」というときに
助ける側ではなく、助けられる側になる可能性が高いんですけど・・・・

そんなわけで、
出張公演は、依頼があろうとなかろうと、やりたいのです。

どんな分野の活動でも、
掘り下げるほどに、足りない部分が見えてくるものだとおもうのですが
座員にとっても上演を重ねるほどに深みを増し
そして出会いが増えるような出張公演になることを祈っています。

とにもかくにも、稽古です。
なかなか笑えない落語劇、どうにかしなければ・・・・(苦笑)

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2017-10-14 00:12

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