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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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10か月目に際し、、、またもや保育園

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今日でちょうど、息子くん生後10ヶ月です。
時間の流れが早いことは言うまでもありませんが
成長が早くて早くて、気持ちがおっつかない今日この頃です。
気がつけばハイハイ、歯は三本、
もう猫と遊んでおるし、拍手したり、
万歳したりする、もう日々成長です。

かと思えば、高熱を出したり、鼻水垂らしたり、
保育園からお迎え要請電話も、頻繁に。
あー、これが怒涛の5月じゃなくて本当に良かった。

育児と仕事の綱渡りも、なれてきたと言うか、
覚悟ができてきたと言うか・・・・・、
とにかく保育園含めて周囲の協力あっての今の生活に
感謝という気持ちしかありません。
そんな中で、やはり気になるのが中野区の保育園の問題です。

今までは待機児童のことが大半を占めていましたが、
この問題を解決すべくとある集会に顔を出すと
保育の質の問題も重要だということに気づかされました。

中野区はいま、全保育園を民営化する方向で動いています。
これ自体がまさに、時代と逆行しているのですが、
民営化のデメリット、メリットを充分に考える必要がありそうです。
すでに保育問題についてはたくさんの人が地道な運動をしています。
それでも、中野区の場合は、
当事者の声が今ひとつ弱いようで、
杉並区のような大きなうねりを生み出せずにいました。
当事者が声をあげにくい原因は、いくつかあるのですが
杉並区に比べて小規模保育園がバラけて存在しているために、
入園させられている人と待機の人が混ざり合ってしまていることが、
その原因のひとつなのだそうです。
同じ地域に保育格差があるということでしょう。

さて、だからと言って泣き寝入りしていられるかというと
そういうものではありません。
待機児童数は昨年より100人近く増えている現実、
予算があって、土地も売るほどあるのに着手しない現実をみて
疑問を抱かずにはいられません。

また、全保育園を民営化、つまり株式会社に譲渡するということですが
そもそも、保育や福祉に、利益追求の組織が介入してきて、
本当にうまくいくのだろうかという単純な疑問があります。

質が落ちるのではないか………。
質を落とさないためには、保育料が上がるのではないか………。

老人ホームでは、高級老人ホームと言われるところがあります。
そういうところは本人の意思で支払い能力のある人が
選択して移住するのだからいいでしょう。
しかし、子供や障がい者が経済力で区分けされるのは
健全な地域社会とは言えないと思うのです。

子供をもって、初めて、子供がいる社会の素晴らしさを実感しています。
もちろん高齢者も大事ですよ。
でも、地域に若い世代がいるということは、
ほんとうに、その存在だけで、社会に活力が生まれるのだと
子供を連れて歩いているだけで、実感できます。

そして、その子供達を見守るのは、家族だけでなく、
地域の大人たちです。
その子供のオーラで、大人たちもエネルギーをもらいます。
子供を育てにくい社会というのは、
子供にとっても大人にとっても、
暗く先細りの未来を描くことになるのではないでしょうか。

中野区で精力的に保育問題に取り組んできたママさんが、私にメールをくださいました。
その中で、中野区に生まれ育った息子が可哀想だという表現がありました。
でも、私はそう思いたくないなと思うのです。
どんなにひどい行政でも、生まれたところはその子にとって故郷です。
その故郷の環境を整えるために、何か努力ができるにではないかと、
いま、真剣に考えています。
「早く引っ越しときゃよかったね」「なんであんな街にいたの」みたいなこと、
あとで思いたくないですね。
生まれた街は、大事にしたいのです。
息子だけでなく、子供達みんなのためにも。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2017-07-03 02:02

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