本当におはずかしい話ですが、いまごろ観たんです、「風の谷のナウシカ」を。
アニメが苦手だもんで・・・・・。
あ、でも、「千と千尋の神隠し」とか「ハウルの・・・」「アリエッティ・・・」など
みてるんですよ。
でも、いちばん?かどうかわかりませんが
いちばん有名な「風の谷のナウシカ」がいまごろになりました。
以前、ビデオを借りてきてみようとしたら
冒頭に出てくる虫の抜け殻が、あまりに気持ち悪くて
途中で観るのをやめてしまったんですね・・・・・
あれから四半世紀?いやもっとですね。
一念発起!!
改めて見ようと思ったのは
いま、取り組んでいるお芝居「くちづけ」で演じている
智子という役が
「風の谷のナウシカ」大好き!という設定だからなのです。
先に、「アニメが苦手」と書きましたが
正確にいえば「ファンタジーが苦手」なのです。
現実的なんですね、私は。
逃げている最中に、都合よく羽が生えてくるような展開が
好きじゃないんです。
で、いまごろ「風の谷のナウシカ」をみた感想ですが・・・・・
すご~~~~い!!!!!!!
って、巨匠の作品ですから当然かもしれませんが
なんだ、もっと早くみときゃよかったよ!
観おわって、自分で自分に突っ込み入れましたね。
苦手だったファンタジーに、現実を突きつけられているような感じがいたしました。
子どものころを回想するシーン。
お父さんがオームの幼虫を連れ去ってしまうところなんて、
自分の子供時代を思い出してウルウルしてしまいましたよ。
私もかわいがっていたノラ猫を、隣に住んでいた心無いおじさんに捨てられてしまいました。
(いまだに思い出すと悔しくて悲しくて泣けてきます、というか許してません)
これだけ多くの人の心を揺さぶった映画だということが
よくわかりましたが
同時に、この映画がすき!というみなさんが、平気で虫を殺しているのが
不思議に思えてきました。
映画って、共感したり、感動したりするのは、その時だけなんでしょうかねえ。
私こそ、虫も殺せない性格なので
(信じられないって?本当ですよ!殺すのは蚊だけ!ゴキブリも窓から逃がしてやります)
この映画を見ながら、ナウシカと一緒になって両手をひろげて敵に立ち向かっていましたが
もしも、これを観て感動して、価値観を同じくするならば
殺せないはずではないですか!?
いま、話題のヒアリ。
怖いですね、たしかに。
でも、「殺処分」に、いつも疑問を感じるのです。
ヒアリが日本で見つかっている意味は?
増えている意味は?
考えれば、「殺処分」以外に、私たちがとらなければならない対策というか手段が
見えてくるような気がするのです・・・・・
芝居に絡んでナウシカをみたので、もう一つ。
「殺処分」という言葉をつかうと、
今回の芝居はポップなタッチにもかかわらず、昨年の今頃起きた
相模原の障がい者施設での殺傷事件を思い出させます。
あの事件は、全国を震撼させましたが、
特に障がい者をかかえる家族、関係者には
いまだに思い出すと、怒りと悲しみで押しつぶされそうになる事件でした。
差別のない社会を作ることは、そんなに難しいのか、
社会的弱者は、なぜ、弱者になってしまったのか
そんなことを考える今日この頃です。
「くちづけ」8月1~6日
スペース早稲田にて。
ぜひ、観にいらしてください。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2017-07-09 01:01
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