保育園への送り迎えで驚くのは、いわゆる「育メン」がたくさんいるということです。
半分はお父ちゃんなんじゃないかと思います。
送り迎えは、仕事場からの直行になりますから
私のようにサンダルにGパンなんて人はすくなくて
お母さんの場合はヒールにスーツ。
ですから
お父さんの場合は背広姿なのです。
育児をするようになってから
「汚れてもいい服」ばかり着るようになってしまいましたが
背広のパパは大変ですよね・・・・。
ちなみに外国人のパパも数名いて
こちらはけっこうラフなかっこうで送り迎えなさっています。
お迎えは「一分でもおくれないように」と言われているので
毎日夕方はドキドキしていまして
私が「迎えがあるから」といって用事を切り上げたりすると
周りの人も「大変ね」なんて同情してくださったりするのですが
何をおっしゃる!
保育園に預けられただけでも大助かりで
これが入園できていなかったらと考えると
(つまり働けない生活になっていたら)
そんな生活、想像しただけで飢え死にしそうです。
それくらい、昨今は、共働きが当たり前の賃金というわけです。
ですから、食えないという事情で共働きではあるのですが
たとえ、食えたとしても、専業主婦ほどすごい職業はないんじゃないかと
最近は思っているわけです。
「専業主婦」
もしや、三食昼寝付きの楽な身分だと思っていやしませんか・・・・
とんでもはっぷん歩いて五分、ですよ。
そりゃ、昔に比べれば家電も充実していますから、楽かもしれません。
でも、確実に、仕事に行っているほうが楽です、いろんな意味で。
ここんとこ、わかっている男性が、特に高齢の方ほど少ないんじゃないでしょうか。
育児に少なからず携わっている育メンさんなら、
ご理解いただけるかもしれませんが・・・。
先日、副業先の労組の元分会長が
「保育士とヘルパーの賃金が安いのは女性蔑視の流れ」
といっていましたが、「それ、あるなあ」と、妙に納得してしまいました。
つまり、女でもできる仕事、と思われているわけです。
で、その女でもできる仕事というのは「家事と育児」です。
じゃあ、やってみろ!
というわけで、リタイアした初老の男性陣が台所に立つようになると
とたん、妻に優しくなったりするというのは
この仕事のいかに大変かがわかるからでしょう。
ぜひ、この仕事の大変さを、現役の役人たちにも知ってもらって
保育士とヘルパーの賃金に反映させてほしいです。
さて、子どもにとってはどうでしょう。
かれこれ25年前のこと。
私は夏休みに鎌倉の保育園で助手のバイトをしていました。
そのとき、保育園に預けられる子は、どことなく「かわいそう」な雰囲気があったものです。
しかし、今は違います。
入園できないほうが「かわいそう」という人が多いのです。
入園しないと「友達ができない」「跳び箱もできない」「運動不足になる」
と、心配する親が多いようです。
私もそう思います。
もちろん家でお母さんとマンツーマンが悪いわけではありません。
共に過ごすというかけがえのない時間は、一生涯のうちで
ほんの一時、何にも代えがたい宝でしょう。
でもでも、うちの子が最近、
保育園についたとたん、
ひろいフロアに駆け出して、嬉々として玩具に突進する姿を見せるので
家にいたら無理だよなあ、本当に入れてよかった、と痛感するのです。
今月から中野区に提出する署名を集めようと思います。
みなさま、待機児童対策のためにぜひ、ご協力をお願いいたします。
あ、さっき、労組の元分会長の発言を書きましたが
いま、巡り巡って、私が分会長になっちゃいました。
名ばかりですが、できるかぎり頑張ろうと思います。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2017-06-16 21:09
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