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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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全国シニア演劇大会in福岡総まとめ

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総まとめ。。。。。なんてタイトルつけましたが
まとまるわけないので、ご了承ください。
ただ、4回やってきて、
皆さんからの感想も含めて
ここまでどういう思いでやってきたかと、
これからどうしたいのかを、自分に問いかけるために
思いつくまま、ツラツラ書いてみます。

1年半の準備を経てあっというまに、本番がやってきました。
福岡への準備渡航は、仙台の時に比べて回数は少なかったのです。
やはり子供ができて、自由に動き回れなかったこともありますが、
仙台は夜行バスで片道2500円だったのが、
福岡はどう頑張っても飛行機で1万円はかかってしまうので
来たいときに気軽に来るというわけにもいきませんでした。
ただ、劇場周りのアクセスが非常に良かったのと、
頼もしい片腕として制作の遠藤さんが動いてくれたので
時にはお任せしながら、なんとかこぎつけたという感じでした。

本番目前、私と遠藤さんは5月31日に福岡入りしました。
翌日からは劇場に缶詰になるので
まずは商店街にあいさつ回りと買い出しです。
今回は、ももち文化センターちかくの商店街に協力してもらい
事前準備の宣伝練り歩きもやっていたし
当日には出店もお願いしていたのでした。
たこやきやさん、ぱんやさん、そして薬局などまわりました。
交流会で予定しているサプライズパーティーのためのケーキも注文。
私が懐を気にしながら、大きなケーキにすべきか、
小さいのにすべきか悩んでいると
「これがいいですよ!」と、一番大きいゴージャスなケーキを指さす遠藤さん。
ははは、そりゃそうだよね。
73歳の誕生日。ゴージャスにいきましょう!
・・・・という具合に、楽しい準備時間でありました。

夕方からは打ち合わせを2本。
司会ん清水さんと、ロビ周りを手伝ってくださる劇団おやくじらのみなさんです。
オリジナルTシャツを配ると、なんだか急にウキウキしてきました。
ちなみに、おやくじらさんもシニア劇団です。

ホテルに帰って、動き回る息子を風呂に入れるのが至難の業でした。

さて、6月1日は仕込日です。
この日は地元福岡の2劇団
場内では、「シルバーパンサー」と「かっこん党」がリハーサルをします。

私は主に、劇場入り口からロビー周りの準備。
ロビースタッフの山下キスコさんと、せとよしのさんは、
実はこの日が初顔合わせ。
でも、電話打ち合わせの段階で、かなりしっかりしているお二人だとわかったので
安心して、いろいろお願いしました。
どんどん動いてくださって助かりました~!

入り口には・・・・・
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坂口氏デザインのポスターを、これでもか、というくらい
めいいっぱい貼りました。
今回は、幟も作ったんです!!!
じゃん!
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10日ほど前から、劇場周囲に立ててもらっていました。

ロビーには全国のシニア劇団から寄せられた紹介を掲載しました。
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あふれんばかりの量でした。
送ってくださったみなさま、ご協力ありがとうございました!

私は息子のご飯だ、オムツだ、泣きだ、と
片時も仕事に集中できない1日でしたが
「明日から夫と義理の両親がきてくれる!」とおもって
おんぶしながら頑張りました。
畳の楽屋があって、助かりました!

さて、あっというまに初日です。
この日の早朝に、かんじゅく座が東京から福岡に向けて出発するので、
私は乗り遅れがないかと内心ドキドキしていました。
かんじゅく座はついたらすぐにリハーサルです。
逐一、座員から「全員揃いました」「飛行機が遅れています」など
連絡が入っていました。
飛行機の遅れはどうにもできないので、ドキドキしたって仕方がないのですけどね・・・
それでも、全員無事到着。
少し遅れてリハーサルスタートできました。

初日のこの日は
2演目の前に、基調講演を準備していました。
菅原直樹さんのお話です。
参加劇団のほとんどが60~70代なのですが、
彼は80~90代と一緒に芝居を創っています。
東京で彼の話を聞いて、非常に面白かったので
プログラムに入れました。
このお話は、予想以上に、皆さんに喜んでいただくことができました。

客席はこんなかんじ。
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シルバーパンサーさんのご尽力でたくさんのお客様が来てくださいました。
800席を埋めるほどではありませんが
なんとなく賑やかになり、少しほっとしました。

かんじゅく座の公演は、若干の曲だし遅れなどありましたが
役者陣はよくがんばりまして
やはり回数を重ねることの大事さを感じました。
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開会式に間に合うように全劇団にそろってもらったので
ほとんどの劇団さんに観ていただくことができたと思います。
この調子で3日間、みなさんが観てくれるといいな・・・と願っていました。

地元シルバーパンサーさんの公演もあり
地元ならではの盛り上がりがあって、この日は終了でした。

そして2日目。
土曜日ということ、地元の劇団かっこん党が登場する日とあって、
ロビー周りもかなりにぎやかになりました。

この日、初舞台を踏んだのは新人シニアWSのみなさんで、
発表したのは新聞劇。
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5月3日の新聞を各劇団から集め、
そこから興味のある記事を選んで作ったという創作劇でした。
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初舞台というのは、規模の大小にかかわらず、
こうして充実した顔で終われるのがいいですね。

幕間では、お客様が退屈しないように飲食ブースを設けたほか
演奏などもありました。
商店街の馬場薬局さんには健康寿命についてのお話をしていただきました。
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劇場の中では5本の演目が上演されました。
私の好きな笑劇さんもこの日です。
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これが上演後のインタビュー。
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司会の清水さんの尽力で
スムースに進んでゆきました。
この大会は本当に司会者が大変なんです。
丸投げでしたが、自発的に良く動いてくださって本当に助かりました。
清水さん、ありがとうございました!

さて、夜は交流会。
ロビーでやること、みんなが座りたい、でも盛り上がるような座りかたは・・・?
考えた結果、出てきたのが「ゴザ」です。
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半分をゴザにしてみましたら、難なく宴会ムードになりまして、あっというまに
凄い騒ぎに・・・・・!!
全劇団から一人ずつ代表をだしてもらっての即興劇。
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私の考えた、いい加減な筋書きにもかかわらず
みなさん、熱演してくださいました!
スタッフのおかげで、食品類はほとんど無駄なく、誰かの胃袋か手提げ袋に入りました。

さあ、3日目。
ここが一番集客が心配だった日です。
地元の劇団が一つもない日だからです。
でも、参加劇団が全員みれば、初日くらいの埋まり方にはなるはずだったのですが
ここが恐ろしいところでして
自分の劇団の上演が終わると、明日の仕事のことに頭が向いてしまうのでしょう
帰ってしまう劇団が2つ。
お====い!
と、さけべども、後の祭り。
本当に、毎回毎回、こうして約束を破ってしまうのは、
これから上演する劇団のことを考えれば
「しかたがない」では済まされないのです。
これは、大きな課題として残りました。

ではこのへんで・・・・・

大会を支えてくれたスタッフの紹介です。
まずは、1年半の間、相談に乗って下さり
ともに主催として尽力くださったももち文化センターの糸山館長さん。

そして仁田野さんと江上さん
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この3人がいてくださったお陰で、福岡での動きがスムースにいったわけです。

プログラムを進め、ロビーを支えてくれたのは、この面面。
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新聞劇を創ってくれた五味さんも、ありがとう。
せとさん、キスコさん、佐藤さん、平岡さん、ながのさん、ありがとう。
おやくじらのもこちゃん、京ちゃん、てっちゃん、ありがとうございました!!
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今回はジュニア審査員に10人が協力してくれました。
3日目の審査をしてくれたヤングたち。
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ジュニア審査員を入れたのは、わけがあります。
2011年、大会を始めたときには、審査は一切ありませんでした。
私としては甲乙つけがたいシニア演劇に、審査も何もないだろう思っていたのですが
それでも、なにか張り合いがほしい、賞など作れないか、という根強い要望があって
仙台大会から入れているのです。
仙台では予想外に、若者のピュアな感想が飛び出し
シニアたちがきゅんとしてしまう瞬間があって、
今回も継続しようと思いました。
3日間全部を観てくれる若者を探すのは大変で
今回もすべての演目を見てくれたのは1人だけでした。
それでも、こういう審査を託すことで
若者に観てもらうことができます。
出入り自由な劇場で、きちんと最初から最後まで見てもらうために
「審査」という責任をもってもらったのです。
月並みな言葉だとしても
「たくさんみて、考えさせられた」「ありがとうございました」などと言われると
感激しちゃうものですね。

そしてそして、このジュニアたちをまとめ、
楽屋を取り仕切ってくれたのが遠藤さん。
ほんとにたすかった~~~~~!!
ありがとう~~~~~!
でも写真がない。ごめんなさい。
撮ってる暇なかったね。

*****
閉会式にはいなかった劇団もあり、これは非常に残念でした。
働いている世代もいるので仕方がないのですが
何も言わずに帰ってしまう劇団はいつも同じです。
ただ、そういう劇団に共通する特徴は
全劇団員に、私からの連絡が伝わっていないということがあります。
この大会の準備過程を全く知らないで劇場に来ても
共に作っているという感覚にはならないのかもしれません。

芝居は誰のものなのか・・・・・
今回はそれを強く考えました。
劇場でちょっとしたトラブルがあったとき
「芝居は演出家のものなんです!」と豪語する演出家がいたのです。
私も最終的な責任は演出がとる、と思っています、普通の現場なら。
でも、このシニア演劇についていえば、そしてこの大会の目指すところから言えば
劇団員ひとりひとりが、ちょっとずつ、責任を持つ。
つながっているひもを持つように、ちょっとずつ船をひっぱる。
やはり、芝居はみんなのもので
みんなに責任がある、と思いたい。
「私、なんで福岡まで来たのかわかんない」という人がいたら
それはずいぶんと寂しいことなのです。

4回やってみて、今回ほど全参加者がどうやったら、
少しでも交流できるかを考えた会はありませんでした。
ホテルを同じところにし、朝食で顔を合わせられるように組み合わせを考え
交流会で合同即興劇をし、事前ブログを書いてもらい、
楽屋も合同にしたりして、しょっちゅう顔を合わせるようにしてみました。
深く話さなくてもいい。顔見知りを増やしてほしい。
2年後にあったときに「あ、あの人だ」とおもえること、
そういう、かすかなつながりを大事にしたいと思いました。
数回参加すればわかると思うのですが、
同じ志をもって、参加しているのですから、
ちょっと顔を覚えて、ちょっと会話をすれば
もう友達なんです。
友達を増やして帰ってほしいなともいました。

今回も反省点は多々ありました。
特に、日曜日の集客。
宣伝ではNHKの取材を入れられなかったこと。
新人WSの稽古を観に行けなかったこと、などなど。
毎日、毎晩、うごいても、育児との両立がうまくいかず
要領の悪さもあって、かなわないことがありました。
初回より良くなっている点は
いろいろと人に任せられるようになったことでしょうか。
意見を取り入れて、仕事を割り振っていく、これが愉しくなってきました。
かんじゅく座の面々も、疲れだけでなく、充実した顔が増えたのがうれしかったです。
帰ってから、客演の人からメールで
「東京ではみんなとうまくコミュニケーションがとれなかったのですが、
福岡に行って、うまくやれたと思う。行って、本当に良かった」と、送られてきました。
これには私もしみじみ、うれしさをかみしめました。
高齢の独り暮らしの男性でした。

もっと、地元(今回は福岡)の人を巻き込めればよかった・・・・・という反省は
毎度のこと。
それでも、手伝ってくれた若手の演劇人と、今後もどこかで頼りあう関係ができてくれればうれしいです。
演劇界、広いようで狭いですから。

全演目を見ることができなかった私も
垣間見るたびに、
ここまでの苦労、稽古の大変さを想像してしまって
他人事とは思えず
心の中で応援していました。
お客様のアンケートには簡単に「よかった」「いまひとつ」なんてかいてあるけれど、
みんな、ここにくるまでどんなに大変だったか。。。。!
たどり着いてくれたこと、最後まで時間を共にしてくれたことに
感謝感謝です。

まだ、いろんなことがわいてきそうですが、とりあえず、ここまでに。

最終日の次の日
まったく福岡観光をしていなかった私は
子守をしてくれた義理の母と夫、そして息子をつれて、
協賛店「海凛房」さんへランチを食べに行きました。
ノリのクリームスパゲティ。
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そして、福岡の誰もが行くなという「福岡タワー」からの眺め。
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いいじゃないですか!

満足して、帰路についたわけです。
福岡の皆さん、参加者の皆さん、支えてくださったみなさん、
ほんとうに、ありがとうございました!

あ、ながなが読んでくださって感謝です。

Trackback(0) Comments(3) by 鯨エマ|2017-06-13 00:12

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