かんじゅく座は、福岡での全国シニア演劇大会に出場する前に、
横浜公演が控えています。
飯田さんという、超パワフル、超多忙、でもって超おだやかな役者さんのお誘いで
実現する、はじめての神奈川公演です。
私としては、地元だけあって、かなり嬉しいことなのです。
・・・が、心配は、はたして座員たちの体力がもつか
そして、東京公演で疲弊した後、
セリフがぶっ飛んでるんではないか、ということ。
14日に東京公演が終わってからは、
稽古は1度だけ、しかも自主稽古でした。
今日のリハーサルは、あまり期待していなかったのですが
場当たりからちょっとびっくり。
なーんという理想的なテンポのよさ。
声もスパンと出て、いいじゃありませんか~~~。
午後は、[
「この状態で東京公演やりたかった!」というくらいの舞台稽古でした。
周りにはうちの関係者ではない人ばかり。
あまり褒めるのも「親ばか」みたいなので、
ほどほどに褒めましたが
28日の本番でもぜひ、このリズムを忘れないでいてほしいなと思いました。
さて、なにが原因なんでしょう・・・・
それはやっぱり、お客さんが教えてくれたことなんじゃないかと思うのです。
100回の稽古より、1回の本番。
私が、何度も何度も稽古場で説明しても納得いかないことが
本番ではお客様の反応で、一瞬にしてわかってしまうのだと思います。
でも、ただ、本番を踏んだ、というだけではなく、
そこまでに、試行錯誤していた人ほど
今日はしっかり結果が出たなという気がしました。
闇雲に演じていたり
適当にその場しのぎなことをしていても
お客さんからの無言の教訓に、気づくことはできないのだと思うのです。
あれやこれや、まよったり、考えたりした挙句に
自分の中でいろんな可能性や、選択肢ができる、
その状態で、「こっちがいいよ!」「これがいいんだよ!」ということを
わからせてくれるのが、お客さんなのではないかと・・・・
それから、もうひとつ。
わが身を見る、自分を知る、ということは、
上達へのいいプロセスですね。
東京公演がおわって、3日後にみんなで本番の映像をみたんです。
これが、けっこうよかったんじゃないかと思います。
かんじゅく座にながくかかわってくれている某スタッフさんと話していた時のこと。
「ここ数年、口答えがおおくなったね」
はい、そうなんです。
口答え、というと、響きが悪すぎますが
つまりは、以前ならダメ出しに対して、納得いこうがいきまいが
はい、とか、うん、とかいって、反論しなかったのが
最近は「わたし、ちゃんとやってます」というようになったのですね。
これは、口答えというより、
高齢者特有の頑固さなのかもしれません。
でも、映像を見れば「ちゃんとやって」ないことが
一目瞭然!!!なのです。
なにはともあれ、
千秋楽から2週間たっての、横浜公演本番です。
ジョイント公演なので、知り合いではないお客さまも多いはず。
知らない人ばかり、というのは、けっこう無防備になれるもの。
守りに入らず、せめてせめて、でも力まずに、が大事。
でもね、
このごにおよんではもう、楽しんでほしい、それだけです。
舞台が終わって第一声が
「楽しかった!」でありますように!
横浜公演、福岡公演、ぜひ、観にいらしてください!
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2017-05-27 01:01
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