中野区議会の傍聴に行ってきた。
どの区議が、待機児童問題を真剣に考えてくれているか探したかった。
傍聴手続きの際、乳幼児お断りといわれる。
「預けるところがないから連れてきた、
この子にも関係のあることだから入れてほしい」というと
「規則だから」とひかない。
「それ、いつの規則ですか?」と聞いたら
「昭和43年につくられた」というから笑ってしまった。
私が生まれる前だ。化石のようだよ。
何を言ってもダメで、結局応接室でモニターを見ることになった。
古いソファに座って、我が息子はニコニコ顔。
まるで他人事だが、月齢5か月半、まあいいだろう。
さて、この日は定例会の一般質問。
区議からの質問に対し、区長が答えていく。
この日は6人。
一般質問というのは、なんとまあ、よくわからないものか・・・。
お互いにあらかじめ用意した書類を
ずらずらと読むだけなのだ。
以前厚労省交渉に行った時もそうだったのだが
文章を棒読みされても
理解もできなければメモも取れない。
それでもこの日は4時間、モニター傍聴した。
私が一番聞きたかった待機児童問題についての質問になる前に
タイムアウトで終わってしまった。
閉会後、知人の紹介で電話でお話ししたことのある
共産党の広川議員に挨拶に行った。
待機児童問題のことで相談した人だった。
控室に顔を出すと、すぐにもう一人、来住議員が出てきて
2人して熱心に話を聞いてくれた。
いまの区長は、保育所問題に力を入れていないそうだ。
保育士は増やさないという方針だという。
アンビリーバボー・・・・・
そして、次の日の待機児童についての質問の回答を
連絡してくれるといってくれた。
次に民進党のドアをたたく。
まえに、名刺交換をしたことのある中村さんという女性区議に
現状を話すと、「ポイントをあげるしかないんですよね」と。
そりゃわかっているのだが、誰かがはいれば誰かが落ちるという
この状態がよくないのだから!!
でも一応話は聞いてくれた。
私一人が入れればいいってもんじゃない。
抜本的な解決方法をさがさないと、中野区に未来はないのだ。
で、最後に自民党の扉をたたく。
すぐに、加藤さんという若手議員が出てきて、椅子をすすめた。
もう一人、すぐに年長者議員がきて、名刺を出した。
内山和久という議員だ。
保育所おちた、という話をすると、
また「ポイントをあげればはいれます」と、当たり前のことを言われた。
ポイントなんて、そう簡単にあがらない。
それに、同じ点数の人がたくさんいるのだ。
他の区が、待機児童問題に取り組んで新設したり、
枠を増やしたりと努力しているのに
なんで中野区はできないのか・・・・・
そういうと
「いやぁ、我々はすごく努力しています」と堂々と言われてしまった。
すごく努力していて、なぜ、目標に3割しか達成していないなんて言うニュースになるのか。
それで私は、実際に夫の給料だけでは生活できない現状を話した。
手取りが20万円にも遠く満たない、でもって家賃が★万円。
これではとても生活できないというと、
驚いた返事が返ってきた。
「だったら生活レベルを下げて、もっと家賃の安いところに引っ越さないと。」
これ、区議の言う台詞だろうか・・・・・
わがやは築45年の賃貸マンション。
★万円というのは、かなり安い物件だ。
贅沢をしているとは言えない。
引っ越せないのは、ここよりも安いところが見つからないからだ。
食材は1日700円以内という自分で作ったルールで
倹しく暮らしている。
しかし「生活レベルを下げないと」ときた。
この会話を続ける気がしなくなって、
私は部屋を出てきてしまった。
帰り際に保育課の窓口に行く。
もういちど、保育園に入れないと困るんだ、と訴え
さらに、
しかたなく保育施設以外のところ(たとえばファミリーサポートや友人)に
こどもを預けたときにも、補助を出してほしいと言って見た。
ここ数日、複数回きているので、
私もすっかり名物女(いわゆるクレーマー的な意味で)だろう。
次の日・・・・・
共産党の議員、広川さんから、一般質問で明らかにされた中野区の現状が
メールで送られてきた。
以下、引用。
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「保育園の一次募集の結果が出ました。
申込み2198人
不承諾933人
4割以上が落ちている状況。
去年より不承諾が137人も増えています。
我々が区立保育園の増設を求めたのに対し
区長は区立保育園の民営化を進めていくとし、
「平成30年度から保育士(区立保育園)を採用する必要はない」と答弁。あまりにも無責任。
まともに待機児童対策に取り組まず、民営化に力を注いでいます。
自民党はひどいですよ。
「保育園増やしても子どもが減った時困る」とか
「そもそも子どもは家庭で育つべき」といったことを平気で言うので。」
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いくら都がおもいきった予算を組んでくれても
区がこんな姿勢では、お金は回ってこない。
中野駅前の再開発をあれだけ思い切ってやっているのに
こどもたちは置き去りである。
考えてみる・・・・
生活って何なのか。
こどもって何なのか。
家族って何なのか。
地域社会って何なのか。
これはもう、よってたかって区に圧力をかけないと
ますます貧困家庭が増える一方だ。
たとえ、この先、2次募集で我が子が保育園に入れたとしても
この気持ちはおさまらない。
いま、何ができるか・・・・嘆いている暇はないのだ。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2017-02-23 00:12
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