たまにタクシーを利用すると、
運ちゃんが、あまりに道を知らないのでびっくりすることがある。
先日は、夫がタクシーにのったら「甲州街道がわからないんだ、参っちゃうよ」と。
「あの運ちゃん、帰れたかな」と心配するほどだった。
そういえば、私が出産した日、
陣痛で、予め病院名を登録しておいたマタニティタクシーに、電話した時のこと。
同じ年頃の女性の運ちゃんがやってきた。
さすが、マタニティタクシーは、女性運ちゃんで対応するんだと感心したのも束の間。
「すいません、病院がわからないので、ナビしてもらえますか。」
なぬ?!?!
あたしゃ、陣痛なんですけどー!!!
同伴した夫がすかさず「俺が」と言ってくれたのですが、
思い返せば笑えない笑い話です。
さて、どうしてこんなに道を知らないのか……
聞けば「関西から出てきたばかりで」とか。
それにしてもナビを操作する手つきさえおぼつかないのは、
ご高齢のせいだろうか。
この年齢で、なにゆえ関西から出てきて、タクシー運転手という職を選んだのか……
想像できる過去、変遷は、決して明るいものではない。
もう年金もらってたっておかしくない年頃でしょうに。
一生仕事ができるというのは、ある意味幸せかもしれませんが、
住み慣れた土地を離れたということには、なにか、わけがありそう。
なぜか、街で交流する労働者は、高齢者と外国人ばかりのような気がします。
日本人の大学生とか、どこ行っちゃったんでしょうか。
人数が少ないから目立たないのか、親の脛をかじってバイトなんかしないのか……?
もとい。
東京には仕事がある。
そう思って上京する人が多い。
選ばなければ、仕事はあるだろう。
でも、ちょっと寂しい空気が漂う。
せめて、道を知らない運ちゃんのタクシーに乗った時は、
楽しい話をふってみようか。
悪いことばかりじゃやないと、思ってくれれば・・・。
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2017-02-05 22:10
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