産科に検診に通っていた時
医者との温度差を毎回感じていました。
あちらは、毎日何十人という妊婦に接していて、
こちらは、一生に一度という覚悟で一人の担当医に
食い入るように説明を求める・・・・
医者の態度はいつも、冷たく感じられたものでした。
産科で定評のある病院だったのですが、
評判が良かったのは助産師たちだったんですね。
医者はまあ、なんというか、機械的。
わからないことだらけの私が何を質問しても
「そういうことは助産師に聞いてください」と言われ
「医者に相談したらダメなんですか」といったら
「だって、時間がかかるでしょう。」
アンビリーバボー・・・
「あんた、そりゃないだろう」
と言いかけたとき、2時間待ちの妊婦で芋を洗うような待合室が
頭をよぎり、言葉を引っ込めたこともありました。
いくら周囲の人に「腕がいいのよ」と言われても、
こっちとしては、真剣にコミュニケーションをとってくれる人のほうが
信じられる、
でも、今の日本の産科事情では、そんな時間の余裕はないようでした。
そんな妊婦期間を経て、
出産から2か月余りたったいま、
乳飲み子を抱えて別の病院に通っています。
まだ子供の便秘が治らないのです。
そんな折・・・
私と同じく、いや、私より数段ひどい病院嫌いの夫が
通える病院をみつけました。
喘息持ちなので、薬の処方が必要なのですが
近所に、「よく話を聞いてくれて親切な医者」を見つけたというのです。
小児科もあるというので、そりゃ有り難い、と思って
早速その「Hクリニック」に行ってみました。
非常に親切で、当たり前のことですが
ちゃんと、顔を見て話してくれるのがありがたい!
とはいっても、小さな町医者。
残念ながら、そこでは解決に至らず、他の病院を紹介されてしまいました。
最終的にたどり着いたのは紹介の紹介で、大学病院の小児外科。
家が近いので、通いやすいならありがたいと思っていたのですが
ここでも、「温度差」を感じることになりました。
これまで試した方法で改善されないなら
「手術してもいいかも」
医者はipadをだしてきて、学会で発表されているという
便秘の可能性について説明し始めました。
「え?この月齢で手術ですか。つまり、麻酔かけて切るってことですよね」
「はい」
「麻酔かけるんですか?」
「大丈夫ですよ」
おいおい・・・・
結局、その日はなにもせずに、
前と同じ薬を処方してもらうことにしたのですが、
この薬を飲み続けることのリスクは・・・?
「大丈夫ですよ。でも、お父さんお母さんが飲ませたくないなら
綿棒浣腸だけでもいいですし」
そうか、医者の判断ではなく、
我々の判断が左右するのか。
複雑な思いで、もちろん、手術の予約なんかしないで帰路につきました。
そこから10日たった今日。
相変わらず綿棒浣腸でウンコをだす息子をみながら、
病院をかえたいと、思いました。マジで。
じゃあ、どこの医者がいいのか・・・・・
私はたぶん、自分で納得いく答えを言ってくれる医者に巡り合うまで
医者を探し続けるのではないか・・・という気もします。
それはたぶん、食事とかマッサージとかで改善し
自然に出るのを待つ、という
つまり、想定内の答えを出してくれる医者になるのかもしれません。
そして、私のようなことを言っていたら、
重大な欠陥が見つかっても、発見できずに大事に至るのかもしれません。
しかし、しかしですよ。
命にかかわる病気の子ならまだしも、
すくすく元気に育っている子供に
たかが便秘で手術だ、麻酔だって、そりゃどうなんでしょう。
便秘くらいで死にゃしない・・・・!!
まだ、もう少しこのまま様子を見守ろう。
・・・・・たかが便秘、
・・・・・されど便秘。
思い悩めばきりがないけど、
不信感を抱いてしまった医者に、託すこともできません。
「主治医はいますか」
という質問を受けたことがあります。
ここまで健康で生きてきた私は、主治医はおろか
通っている病院すらありません。
風邪をひいたら、あわててネットで検索して近所の病院に行く、という状態。
こういう無頓着な状態ではいけないなと思いつつ、
逆に、主治医を見つける難しさも感じます。
しかし、その原因は、半分は私にもあるのです。
自分の価値観、倫理観、想定、を超えたことを言われると
受け入れるのが難しいわけです。
そして、私の病院嫌いは継続中。
せめて、息子には、いい医者を探してやりたい。
いい医者って、なんだ?
Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-11-12 09:09
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