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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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投票にむけて。

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今月2度目の大事な選挙が控えています。

先日、「なんで小池百合子がダメだと思いますか?」というご質問をうけましたので
私なりに考えていることを書いてみます。
小池百合子を支持しない、そして今回鳥越俊太郎に投票する理由について書きます。

本音を言えば、いまでも、一番ふさわしいのは宇都宮健児さんだとおもっています。
理由は、もちろん、彼のこれまでの活動と、人となりです。
しかし、この期に及んで、そんなことを言っていても仕方がないわけで、
現状、小池百合子と鳥越俊太郎が互角に戦っているのをみれば、
やはり票の分散を避けた宇都宮さんの決意は、敬意を表すに値する英断だったと思います。
さて、私が今回注視しているのは
①改憲
②原発
③表現の自由
④待機児童
⑤その他もろもろ・・・・です。
どれも、つながっている問題なので重複するところもあると思いますが、
感じるところを書いてみます。

まず、
①改憲についてです。
小池さんはずっとまえから集団的自衛権を主張していました。
日本会議の役員でもあるのですから、改憲して戦前に戻していこうという意識が非常に強いと思います。
いま、自民党がやろうとしている改憲は、
個人より家、個人より国家、という完全に戦前モードに戻りましょうというものなんです。
いま、自民党とは対立しているように見えますが、
実はアベノミクス推奨、特定秘密保護法にも賛成、
もう安倍よりももっとすごい勢いで戦争大賛成の人なんですね。
「東京にミサイル配備を」といったのがいつだったかわすれましたが、
いまの憲法を戦前の方向に変えて、さらに経済の成長戦略を唱えているというのは、
私から見ると「戦争まっしぐら」です。
鳥越さんは、ぜったいに9条をまもるといい、改憲には大反対です。
世界の国を観ても、軍隊を持たない国はたくさんあります。
それは、鳥越さんがいままでジャーナリストとして社会的弱者を取材しています。
マスコミにも堂々苦言を投げています。
あえて、他国に戦いに挑むような改憲は、
一部の人の金儲けでしかないし、
そういう価値観の小池さんは、戦争になったときの一番の犠牲者である市民を、
武器としか見ていないと思います。

②原発についてです。
小池さんは、安定したエネルギーの確保のためには、
安全性を確保したうえでの原発を推進しています。
でも、原発の安全神話など、とっくの昔にこわれています。
廃棄物処理ができない、地震が多発している、
そういう日本で、どんな原発なら安全だというのでしょうか。
いま、日本で稼働してしまっているのは川内原発だけですが、
今年の夏は節電指示さえ出ていない、つまり電気は足りています。
リスクの多い原発を推進するのは、それで儲かる人がいるからです。
鳥越さんはずっと脱原発を訴えています。
3.11のあと、鳥越さんはすぐに、ニュースキャスターを下ろされていますね。
あのとき、変わって登場したのは、ディレクターのいうとおりに発言するタレントたちでした。
すごく露骨なキャスト替えでした。
私自身、原発の作業員の話、除染作業員の話を聞いて、
福島はまったく収束などしていないこと、政府は福島を再生させる気など全くないことを知りました。
(原発を推進する政府は、作業員たちの健康などまったくまもっていないんです)
脱原発派の私には、小池も増田もNGです。
(増田さんは東電株主で、元役員だから、もう論外)

③表現の自由
演劇をやっている私ですから、表現の自由は気になります。
先にかいたように、日本会議の役員である小池さんは、
戦前の教育に戻そうという考えがつよく、
そして、いつだったか、「有害な漫画は子供に見せないように、規制すべき」などと言っています。
じゃあ、有害って、だれのどんな判断で決めるんでしょうか?
私たち大人は、見せない、聞かせない、という判断ではなく、
その判断する思考能力を育てるのが務めだと思います。
表現活動の規制は、国民を個々の人としてではなく、
集団としてまとめていこうとする、
これも戦前への流れの第一歩です。
平和の俳句などの発表、展示が、公民館で断られているので、もうすでに始まっていますけどね。

④待機児童
けっこう関心持っています。小池さんの対策は定員の拡大。
鳥越さんの対策は保育士待遇の改善と施設の拡大。
この保育業界は、福祉業界とも似ているのでわかるのですが、
とにかく月給が安いんです。
30代でも、てどり16万なんていうひとが、ごろごろいるんです。
定員を拡大したところで、保育は手薄になるだけで、当然質が下がります。
事件も起きます。
まずぜったいに必要なのが待遇改善。
それによって、質のいい保育士が離職せずにすみます。
やる気のある人を集められます。
保育施設を作るだけでなく、そこで働く人が離職しない工夫をする、
この2本立ての対策が、信用できます。
待機児童問題を一か月で解決するなんて言っている増田も、一番信用できません。
実際に近所の保育所5か所、見学しましたが、
狭いところには入れたくないと思いました。
定員を増やすっていうことは、ぎゅう詰めにするってことです。

⑤その他もろもろ・・・・
過去何年にもわたって、私たちは、小池さんと鳥越さんの話題は耳にしていましたよね。
増田さんはなんか、いきなり出てきた感じがしますが、
「親も政治家、東電役員」という時点で、もうダメです。
(私は基本的に世襲反対です)
小池さんについてはたとえば「ゴルフは欠かしません」とか、
政界で地位をゲットする姿が印象的でした。
逆に鳥越さんはジャーナリストとしてNHKへ反論する姿、
辺野古基金を呼びかける姿、などが、非常に庶民の近くにいる印象があるんですね。
庶民に寄り添う、社会的弱者に寄り添う、
そういう姿勢を持っているひとこそ、トップにいるべきです。
だから、今回は鳥越さんです。

他の候補者についても、ほんとうはもっと知るべきでしょうが、
私は今月の2度の選挙については、自分の票を死に票にしたくないんです。
尊敬する宇都宮さんが、立候補を取り下げたことを最大限に生かすためにも、
鳥越さんですね。
とりとめないですが、これが、私の考えです。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2016-07-27 18:06

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