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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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ひさびさにゴールデン街

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打ち合わせの帰り、
久々にゴールデン街へよりみちしました。

火事があってから気になっていたのですが
よく行くお店は無事に営業を続けていらっしゃるようで
安心しました。
とはいえ、同じ町内の火事、
今後も、消防訓練を頻繁にやるなど、今まで以上にさまざまな努力が
なされることでしょう。

かなり前になりますが、私がゴールデン街の某店でバイトしていたころも
9軒が燃える火事がありました。
日曜日、だったと思いますが
あっという間に燃え広がり
2つの路地を挟んでいながら、怖い思いをしました。

火事も地震も、テレビのニュースで見ると、あまり実感はわかず他人事ですが
一度でもその恐怖にさらされたことのある人は
感じるものが全く違うと思います。
先ほどもテレビで、東北から熊本へ向けて
支援物資が送られるというニュース。
何かしたいという思いは、私には計り知れないものでしょう。

さて、ひさびさのゴールデン街は、外国人と若い人たちが入り乱れる
にぎやかな街でした。
5月に公演する芝居「カラスの声もしわがれる・・・・」では
冒頭に、ゴールデン街で酔っぱらう女が登場します。
この台本を書いた10年前、この周辺はどこか、人々の心の闇を覗くような
社会の底辺に流れる薄汚いメロディをきくような、
そんな空気を感じていました。
しかしいま、そういう、やさぐれたイメージとは違う
明るい呑み屋街となっていました。

それはいいことなのだと思いますが、
ちょっと寂しい気もします。
友達と爆笑しながら飲み、語らう店ではなく、
ひとりでふらっと入って、
酒と涙を一緒に飲むような店がいいなんて、
私のほうが不健康みたいですが
だからこそ、「誰がいてもいい街」という印象がありました。
明るくなっていく新宿に、ゴールデン街に、
居場所を失う飲んだくれもいるのかな・・・・
そんな心配をしてしまった一夜でした。

Trackback(0) Comments(1) by 鯨エマ|2016-04-21 23:11

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