「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

選んで買う

先日、ストレスのたまる仕事が続いた時
せめて食事で、自分を満足させてあげようと、
普段よりも質のいいパンを購入していた。
それが１か月続いたら、以前買っていたパンが
食べられなくなってしまった。
まずい、という一言では言い表せない違和感。
なんか、変な味がする。
甘いのだ。

甘さは、味覚をごまかすというのは
よく聞く話だが、
こんなに甘いのかとびっくりした。

三里塚から野菜を取り寄せいるようになってからは
スーパーの野菜がおかしいと感じるようになった。

私たちの食材選びは
「慣れ」と「時間」と「お金」が絡む。
毎日のことだからきちんと関心を持ちたいが
関心を持てば、自分の健康だけでなく
社会を変える結果につながるかもしれない。

先日、ビデオ屋で借りてみたＤＶＤは
ＮＨＫ「プロフェッショナル仕事の流儀」のシリーズで農業編。
農薬を一切使わない農家の取材だった。
となり近所の農家からバカにされながら
模索を続けた結果が
いまは、注文が殺到し、余すことなく売れる野菜ばかりだという。
よいものを求める気持ちが
まだまだ日本人の中にあるんだなと、ほっとした。

今年は久々に富山からお米を取り寄せてみることにした。
年に１度の贅沢だが
あのお米を食べると、
日々の食をないがしろにしてはいけないという気持ちになる。
そんな、自分への戒めの気持ちで
ちょっと高いけど買うことにした。
経済的には厳しいように感じるが、
実は、よいものは少量で体も脳も満足するから
浪費とは感じない。

コーヒーでそれを痛感した。
おいしいコーヒーを手間をかけて入れると
１杯で満足するが、
インスタントコーヒーは１０杯のんでも今一つ満足しない。

コメもパンも野菜も、
新聞も情報も
医者も交通もエネルギーも
自分で選んで買う時代。
それが習慣になれば、きっとわかるはず。
無駄に買いすぎることのバカバカしさを。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ｜2015-10-30 00:12