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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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かんじゅく座・丸9年

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9月5日にかんじゅく座は丸9年を迎えました。
あっという間とも思えますが
あまりにいろいろなことがあったため
何十年のような重みがあるような気もします。
・・・・と思っているのは私だけで、
座員は、かんじゅく座の誕生日など思い出すことはなく
今年も私だけが感無量な気分に浸っておりました。

そんな折、たまたま水曜チームのメンバーと
ちょっと遅い暑気払いをしようということになって
某座員行きつけの店で乾杯をしたときのこと・・・・

いろいろな話の中で、最近必ず言われることは
「エマさん、やさしくなった~~」ということです。
私は前から優しいつもりですが、
いまも火曜チームからは「鬼だ!」という連呼を浴びせられている身の上。
なんで水曜チームでは「やさしくなった」になるのかなと
不思議な思いですが
思い起こせば、この水曜チームこそ
本当に、多難だったわけです。
病気、けが、精神病、老老介護に孫育て、
目下闘病中も複数名いたりして
これをまとめて、一緒に芝居を創るには
なによりも、なによりも、座員たち本人の協力と自覚が必要でした。

協力と自覚の底に流れるものは
「明日は我が身」というシンパシィであり、
他人を受け入れる度量であり
相手を思いやる心だと思います。

それがあると「無理」が「無理ではなくなる」。
トラブルが多かったこの水曜チームに
そういう奇跡的な瞬間を、なんどか体験させてもらいました。
まさに、演劇のような瞬間でした。
火曜チームがお行儀のよい私立の中学校ならば
水曜チームはおもちゃ箱をひっくり返したような公立の小学校。
そりゃ、大変でございますよ。
しかし、もともと週1しか稽古できないという時点で
みんな「何か」を抱えた人たちがあつまっているのです。

トラブルの少なかった火曜チームは、
逆に、私に合わせざるを得なかった我慢のチームでしょう。
いまだに「あんたは鬼」と連呼されるゆえんは
そこにあるのだと思います。
なんせ、演技指導なんてしたことのない私に付き合わされること9年。
それはそれは、苦しい稽古の日々だったことでしょう。

ここまで書くと、朗読チームについても書かざるを得ないので
一番あたらしくて、
一番平均年齢が高い朗読チームのことも。
つきあいが短いぶん、まだまだ遠慮や淑やかさがありますが
今年度は、個性派が揃って、面白い展開になりそうです。
新しい風は、既存の空気とどう混ざり合うかによって
生かされたり、殺されたりします。
まさに、今が大事・・・

9年の間に、座員も、役員も、環境も、いろいろかわりました。
かずかず失敗しましたが、
私がいま、かんじゅく座を続けていられるのは座員のおかげです
それを常に胸に感じながら、10周年の1年間を過ごしたいと思っています。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2015-09-08 01:01

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