今年3つめの観劇サポートは、明治座アートクリエイトプロデュース公演です。
昨日はその初日。
開場前の貴重な時間を拝借して
受付を手伝ってくださる方々に、
視覚障碍者の誘導について、お話しました。
こうやって、実際の劇場で練習できると
理解しやすいので、よい環境でした。
(たいていこのような話は、教室のような場所で脳内外出して
なんちゃって体験するものが多いのです。)
時間かけること45分。
いやぁ、12人のみなさん、熱心に聞いてくださいました。
でも、「これで充分」というわけではありません。
あらゆる障がい、あらゆる性格、あらゆる状況に
対応できるようにしたいのですから、
一番大事なのは、障がい者を「十把ひとからげにしない」。
マニュアルではなく、そのつど、
ひとりひとりのお客様が安心して観劇できるようにするために
何ができるかを考える・・・そんな心のゆとりかなと思っています。
演劇を創ることもおもしろいけど、客席を創るのも面白い。
普段は隣り合わせになることがないような人を、
一つの作品をきっかけに、同じ場で同じ体験をしてもらうわけです。
どんな感想を持っても構わない。
違う感想を持つ人たちが隣り合わせにいること・・・・
これはとても素敵なことだと思うのです。
開場前の誘導レクチャーは、
2年ほど前から、劇団銅鑼さんで始めましたが、
こうやって、数名ずつでも、
興味を持ってくださる方が増えれば、ありがたいです。
今年、裏方に徹した夏は、
そろそろ終わります。
これが終わったら、秋は役者に徹します。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2015-08-28 07:07
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