テレビニュースで、
最近、アウシュビッツの収容所を見学する若者が増えていると伝えていました。
歴史の悲劇に学ぼうとする若者が多いそうです。
少しですが、ニュースの中でも、ガス室や
遺された靴や髪の毛を映していました。
画面を通しても恐ろしい光景でしたが
現地に赴いたキャスターは「鉛をのまされたよな気持ち」と表現していました。
毎年、広島に行くという友人がいます。
故郷に帰るという理由だけでなく、平和公園を訪れるのだそうです。
私が以前取材した南洋群島帰還者会は、
引揚者の慰霊ツアーをやっていましたが、
今は孫世代が引き継いで、毎年サイパンへ行っています。
そうやって、忘れてはいけない過去を、
記憶のない私たちは、無理やりにでも想像することが
同じ過ちを起こさないための、唯一の方法のような気がします。
見学・・・・といえば、
今、自衛隊の見学が大フィーバーでなかなか予約がとれないのをご存知でしょうか?
私も芝居の取材のために、市ヶ谷の駐屯地へ行きましたが
予約は1か月先までびっしりと埋まっていました。
1日2回の見学コースは、1回に100名まで受け付けています。
いったい、どれだけの人が見学しているのだろうと
不思議な気持ちになりますが、
中身はというと、東京裁判のあった場所の建築の説明と
三島由紀夫が切腹した場所の話の比重が大きく、
いま、(いや、結構前から)自衛隊が直面する問題を避けるように
話しが進められていくのは、違和感が残りました。
刀などは、「美しいもの」として飾られているのも、
違和感ありまくりでした。
まだまだ、戦争体験者に聞いておきたい話、
聞かなければならない話が、たくさんあるはずなのに
時間は残酷にすぎてゆきます。
それでもやっぱり、知る努力をするべきだし、
いまの、海外の情勢にも、もっと目を向けるべきでしょう。
紛争のこと、難民のこと、貧困のこと、
これだけ世界が近くなった今、もう他人事では済まされない問題です。
そして、とても近い歴史についても・・・
湾岸戦争や9.11、地震や津波、原発事故にしてもそうです。
忘れるから明るく生きられる、という意見があるのも否定はできませんが
やはり間違いの歴史、繰り返したくない歴史から、目をそむけてはいけないのではないでしょうか。
さてみなさん、1月17日土曜日には
「女の平和・ヒューマンチェーン」があります。
赤色を身に着けて、国会を包囲し、戦争に向かってひた走る安倍政権に
NOを突き付けようというものです。
これ、発起人の皆様は、けっこうなご高齢なのですが
だんだんと呼びかけ人が増え、その呼びかけ人がまた声をかけ・・・・と
我が広がっています。
女性でなくても参加できます。
13時から15時の間に、4回チェーンをつくります。
国会議事堂前駅の出口は、どこからも出られるようにしてくれるらしいので
(あたりまえのことですが、最近は警察がすぐに、出口を制限してしまうので念のため)
ぜひ、ご参集ください。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2015-01-13 00:12
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