ビブリオバトルの目玉

鯨エマの海千山千　演劇・映画創作生活

BLOG by 鯨エマ

[鯨エマの海千山千] 記事数：1742

秋葉原で、２４日に開催されたビブリオバトル（書評合戦）にいきました。
若者が、自分のオススメ本について、大衆の前で熱弁をふるうのです。
面白い企画で、「本だしっ！」をやっている私にとっても
参考になるところがおおいので、楽しみにしていました。

私は大学生の部を見たのですが
みんな、非常に素直な気持ちでしゃべっているところが印象的でした。
いわゆる優等生の的な発言ばかりでなく、
いやたぶん、そういう優等生的なしゃべりでは説得力がないんでしょうね、
「これ、さいこうっすよ」
みたいなアンちゃんもいて、ゲラゲラ笑いながら見てしまいました。

本は健在です。
ネット書籍が出たときに、
これが、本の世界を壊してしまうのか、いや、エコだと考えればいいのかしら・・・
などと懸念していましたが
まだまだ、紙媒体は強いです。
世界中の樹木を無駄にしないように、１冊１冊、１ページ１ページ、熟読しましょう！！

ところで、気になったのは
イベントの主催である東京都の知事、猪瀬がきて、トークショーに出ていたことです。
もう、突っ込みどころ満載で、客席中が
ビブリオバトルとは全く違う興味で彼を見ていました。
たくさんの取材陣も、ビブリオバトルの取材ではなく、
ほとんどが「猪瀬は今？」という取材で来ていました。
トークショーが終わった途端、猪瀬知事は帰り、
報道陣も去ったのです。
そこに、某タレントが「お金借りようと思ってたのに帰っちゃったね」と、
ナイスなコメントをくれて、場は和んだのですが・・・・。

別に来ちゃ悪いとは言いません。
しかしやはり、こういう時こそ、
彼はこのイベントの最後まで、いるべきだったなと思うのです。
市長、区長、都知事、県知事・・・といわれる人たちは、
土日のたびに、イベントに引っ張りだこです。
私もいろいろなところでイベントに参加するので、
開会式などで地域の長が、もっともらしいことを言う姿をたびたび目にしています。
ほとんどの方がすぐに帰ってしまいます。
帰るというと怒られるかもしれませんね。
次のイベントに、次の仕事に行ってしまうのです。
地域にまんべんなく、平等に笑顔を振りまいているつもりなのでしょうが
確実に、ポイントを落としています。

小説家であり、このビブリオバトルを応援していたらしい猪瀬知事が、
若者たちの晴れ舞台を見ることなく、さっさと帰ってしまったのですから
こんなに失礼なことはありません。

それにしても、お金とは・・・・
ああ、本当に恐ろしいものです・・・・
私はいまだに東京オリンピックに反対なので、
ますます腹が立って仕方がないのです。

秋葉原、ビブリオバトルの会場前は、日曜日の歩行者天国。
ひとりひとりが、正しい判断で、次の都知事選にのぞもうね！
と、大声で叫びながら歩きたい気分でした。