最近、アテレコの仕事を再開し
(・・・というか、10年前まではほとんどエキストラだったので
役に愛着を持つことはなかったのだが)
妙な気分を味わっている。
顔は私じゃないのに、
私の声で喋っている・・・
あたりまえなんだけど、
舞台で役を演じるときのように、
活字から立ち上げるのではなく、
映像から立ち上げる、
これは、2人3脚のような
いや、二人羽織のような気持ち。
そこで最近気になるのが、
さまざまな海外ドラマ。
ほかのドラマは、どんな役者が声を演じているのだろう、
難しそうなシーン(食べている音、ラブシーン、喧嘩など)は
どうやっているんだろう・・・・
先日は別の現場を見学させていただいた。
戦争物のドラマで
スタジオ内は男性一色。
戦地を逃げ惑うときの息づかい、
数日ぶりに食べ物にありついたときの声、
絶望のタメイキ・・・・、
どれを演じるときも、
映像の中の役者と違い、
こっちはTシャツにジーパン、
マイクを前にして
喉が渇けば、お茶を飲みながら演じているわけで
つくづく演じる恐さを痛感した。
人の第一印象は見た目で決まるというが
あとあとまで残る印象は
声と話しかたなのではないか。
これは、舞台の稽古場でもおもうのだが
「声」で、記憶に残ることはよくある。
それは、けっしてきれいな声、きれいな喋り方ではない。
生の声、
そして前に出てきている声だろうか・・・
まだ、わからん。
そうそう、嫌な思い出話なのだが
私は、
「あなたの声をもう聞きたくない」といって
電話を切られた過去がある。
声っていうのは、人を遠ざける力もある。
~本日のありがとう~
夏の戦争関連ドキュメンタリー上映会で
トークをお願いしていただきたいとおもっていた方から
ご快諾いただいた。
沢山の準備が、一歩、前に進んだ。
ありがとうございます。
Trackback(0) Comments(3) by 鯨エマ|2010-06-26 23:11
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