今年の夏は、戦争関連のドキュメンタリー映画特集をしようと、
昨年から計画を立てていたが
舞台の稽古、本番がつづき、
なかなか具体的な動きがとれずにいた。
しかし、今日の朝、やっと会場を抑えた。
実は、映画の上映会をいままで何度かやっているが
特集上映会(複数の作品)は初めてだ。
つまり、自分の創った作品以外の作品を、
あつめ、選び、買い取るわけである。
単純なようで、その組み合わせは難しい。
ただ、映画を並べるだけでは面白くない。
若い人が観に来てくれるようにするにはどうしたらいいだろう。
そもそも、今回の企画は
2005年に発表した私の最初のドキュメンタリー
「マンゴと黒砂糖」を、作った体験を、お蔵入りにせずに、
取材したことを後世に
私なりに伝えてゆきたいと思ったことが発端だ。
歴史に疎い私が、教科書を1ページ目からひらくようにして作ったこと、
あのときの、誰にでも分かりやすいように創りたいと思った気持ちを
大切にしてゆきたいと思った。
数々の作品を拝見したが、中でも、特に素晴らしいのは
高校生がつくった10分のドキュメンタリー映像である。
日本の歴史に対する新鮮な驚き、衝撃が
伝わってくる。
これらを冒頭に、体験者のお話を聞く時間や
体験記の朗読の時間を取り入れて
戦争と平和について考える2日間にしたいと思っている。
2日間、私ひとりでは、とうてい運営できない。
それで、大学生、高校生からボランティアを募集することにした。
戦争がらみの企画は、なかなか理解が難しいのだが
直接生徒会宛に送るといい、というアイディアをいただいたので
そのように動いてみようと思っている。
子供の頃から末っ子として育ち
いままでの人生、自分より年下の人と、
何かを一緒にやるという時間が
非常に少なかった。
自分の子供もいないことが、さらに拍車をかけている。
子供を持つ友人たちに聞くと
親になったことで未来への考え方が、変わろとか。
「この子が大きくなったときに
明るい社会でありますように・・・」という感覚で生きるのだそうだ。
この感覚がないということが、私のひとつの後ろめたさになっている。
この人生は、私の選んだ、後悔のないものであったとしても
社会の一員として、
なにかを「教わり」そして「伝える」という作業を
したいのである。
などといったところで、
上映会は、非常に小規模。
自己満足的だ。
でも、芝居とおなじように、
やってみないことには、
よりよいやり方はみつからない。
だから、今年の夏は
やってみよう、なのだ。
~本日のありがとう~
東京新聞に、いい記事がありますよ、と
メールを下さったMくん、
ありがとう。
Trackback(0) Comments(4) by 鯨エマ|2010-06-14 23:11
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