なつかしい、「走れメロス」。
久々に読んでいる。
2月からこの物語の朗読講座を
要町のみらい館大明で、6回連続でやらせていただくのだ。
中学生の教科書から、題材として拝借するのだが
こんなに難しい文体だったのだなと、
記憶を手繰り寄せながら読んでいる。
当時、読書が嫌いだった私は
この手の物語も、あまり興味はなかった。
所詮は小説、作り物の世界と、さめた目で見ていたのかもしれない。
しかしまあ、なんと、いろいろつまっていることだろう。
今どきの中学生がこれをどんな思いで読んでいるのか知りたくなって
ネットで感想文などを検索してみる。
意外と「感動した」「勇気があるなと思った」など、
ありきたりのものばかり、
「ほんと?」と、突っ込みを入れたくなるような文章が目立つ。
かくいう私も、読書感想文には
いつもいつも「おもしろかった。」をかいていたが
本当はそんな風に思ったことは、なかった。
あ、一度だけあった。
それはたしか高校生のときだと思うが
夏目漱石の「こころ」をよんだとき。
教科書に初めて面白いものを見つけたのだった。
遅すぎるけど・・・
ネットには、生徒の感想文だけではなく、
先生向けの指導要領なるものが、ずらりと並んでいる。
なるほど、こうやって、物語を分解し、
わけの分からない採点が出来るようにしてしまうのだわね。
「走れメロス」を、久々に読んだ、正直な感想は
やはり「ありえん」だった。
そんなに走ってきて、よく大河をわたれるねえ・・・
しかし、そんなことは、おいといて、
「読みたい」と思ったのだ。
太宰治が、どんなもいでこれを書いたのか
もっといろいろな側面から考えて、
これを声に出して読んでみたいと思った。
募集では、たぶん、この題材を公表しているのだろうが、
おなじように「走れメロス」を読みたいと思って集まってくる人は
どんな方々なのだろう。
よかったらぜひ参加してください。
2月18日から毎週木曜日、10時からです。
場所:みらい館大明(最寄り駅、要町・池袋)
お申し込み:私に直接どうぞ。
~本日のありがとう~
頂き物の羊羹、今日、お友達と一緒にいただきま~~す。
ありがとうございました。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2010-01-29 17:05
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