今回は、役者という立場で稽古に臨み、
いつもの、作・演出のときよりは、時間的に多少余裕ができるかと思いきや
とんでもはっぷん、歩いて・・・・(失礼)
とにかく、公演の前というのは
どんな立場であれ、忙しいのだ。
そんななか、介助の仕事でお世話になった職員の方が
このたび退職なさるという、その送別会に、足を運んだ。
なにかにつけて相談をもちかけ、
心の支えにしていた方だけに、
ダメージは大きいのだが、あかるい送別会で、
「縁は、一度できたらそうそう無くならないのだな」と感じた。
演劇の仕事と、両立させようとする私の活動を
いつも応援してくださり
私も安心して両方の仕事をすることができていた。
先日、私は中の駅で、
以前うちの芝居に出演してくれたことのある俳優さんとすれ違った。
車道を挟んであちらとこちら、声をかけそびれた。
その方は、当時、なかなか思うように演技ができず、
かなりストレスを抱えたまま、本番を迎えた。
稽古場が一時冷ややかな空気に包まれることもあったので
かれにとっては、嫌な思い出の多い公演になってしまっただろう。
私も、それからしばらくはこちらから連絡を取らずにいようと
考えていた。
声をかけられなかったことが悔やまれるが、
そこには時期を待つ分別がなかったわけではない。
こうやって、街を歩いていれば、
すれ違うことがある。
劇場に行けば、いろいろな方に会うように、
演劇人の行動範囲のなかで、
すれ違う可能性は結構高いかもしれない。
そんなとき、また、堂々と挨拶を交わせる人でありたいなあとおもう。
生身の人間同士、ウマが合わないこともあるし、
ときにはけんかもする。
でも、絶好なんていうことは、そうそうできるものじゃない。
送別会の帰り際、
その方が、事業所で働くようになったきっかけを聞いた。
おもしろい成り行きで、こうして働くようになったという。
なんだか、運命的なエピソードだった。
公演5日前の出来事・・・・
~本日のありがとう~
Yさま、本当にありがとうございました。
別れ際に、「芝居を観にいくからね。」
また私を泣かせた。
by 鯨エマ|2009-06-10 07:07
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