なにが、コンプレックスといって、
「オデコ」ほど嫌なものはない。
狭いのだ。
猫もびっくりするくらい、狭い。
否、これでも広くなったのだ。
子供の頃は前面に産毛が生えており
オデコ、そのものがなかった。
成長とともに、もう少し広くなるかと思ったが
かくしているので、なかなか広がらない。
しかし!
ついに、その日が!
2週間後の舞台では、私はオデコを披露する。
まずは、自分の精神的安定を目指し、
私が、私のオデコになれることを目標にした。
稽古中はいつもヘアバンドでオデコを上げている。
こんな、連日オデコを他人に見せるなどというのは、
生涯はじめてのことだ。
それでも、演出の西沢氏は言う。
「オデコは上げたほうがいいです!運が開けてくるから!」
ほんとかよ!と、突っ込みを入れたくなる。
西沢氏ご本人は、いつもしっかり隠していらっしゃるくせに!!
普段だって、デコ上げ努力の必要を感じていないわけではない。
以前、時代劇に出たとき、
カツラをかぶせてもらったら、ハブタイが、見えてしまったことがある。
あのときは、自分を恨んだ。
ちなみに、これは遺伝かというと
ええ、たぶん遺伝です。
幸い姉は、バレエをやっていたので、
髪型はいつもひっ詰め、そのおかげである程度の広さを獲得した。
私は馬鹿正直にオンザマユゲだった。
顔のコンプレックスがある人は多いだろう。
しかし、顔だけならまだいい。
私のようにオデコの狭い人間は
前頭葉が小さい、つまり、バカと思われるらしい。
だから!
36歳にして無駄な努力をしている。
稽古場ではデコは出す!
これになれたら、(というか、慣れても慣れなくても2週間後だが)
舞台の上でデコを出す!
出すよ!!
~本日のありがとう~
稽古の前に民藝の芝居を観にいきました。
手配してくださった、出演者のYさま
ありがとうございました。
そして、千秋楽お疲れ様でした!!
Trackback(0) Comments(4) by 鯨エマ|2009-06-01 23:11
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