まるで、FAXが、私のために、プリントアウトしなかったみたいだ。
気がついたときには、「受信データあり」の表示をひからせていた。
紙をセットして、プリントすると、
私への苦情が書かれたFAXだった。
どうやら、先日のかんじゅく座公演のときに
私の受付での対応がよくなかったらしく、
御立腹、というより、かなしかった、とかかれていた。
私はそのときのことをよく覚えている。
発端は、FAXと電話での予約の際に
当初の予約から変更になったものを、
私がきちんと書きとめていなかった、ということ。
実は、私には、変更の予約を受けた記憶がない。
しかし、お客様にそんな言い訳をするわけにはいかないので、
即座に当日券から席を確保したのだが、
私の早口な対応で、
「強く言われて、きづついた」
のだそうだ。
さて、どうやってあやまろうか・・・・・
自分にまったく記憶のないことに、
平謝りは無理があるし、
無視するべきでもないだろうし、
FAXで謝れば、軽すぎるだろうか・・・・
直筆の手紙でも送ろうか。
その文面は如何に。
自分が非難されたとき、
その自覚がないときはなおさら、
わが身を振り返り、無意識にやってしまった事に対し、
反省をするべきかもしれない。
ずるいかもしれないが、自分が悪かったのだとおもうほうが、
私の場合はストレスがたまらないのだ。
そしてまた、主宰者であるということ。
私のつまらない感情やこだわりで、
大きな流れを壊してはならないのだ。
結局手紙で謝ることにした。
こんなことが、今日はあさから1日あたまをはなれなかった。
公演中には、何度も何度も、いろいろな人に頭を下げる。
「そんなことは主宰者なら当たり前だ」と、
20代の頃先輩に一喝されたっけ。
それを、自然にできなければダメなんだと。
十年たった今、
それでも私は、たまに理不尽さを感じる。
そのたびに「いま、やろうとしていることはなんなのか。」
「どこへむかっているのか。」を考えようと努力する。
悶々とかんがえながらも、今日はあたらしいアイロンを買った。
先日楽屋にもっていったら、壊れてしまったのだ。
15年前にビンゴの景品で頂いたアイロンだったのだ、寿命だろう。
シンプルなアイロン、ブルーを1つ。
夏服に、アイロンをかけよう。
襟を正そう。
~本日のありがとう~
映画「小三治」をみた。
いい言葉を沢山聞いた。
ありがとう。
Trackback(0) Comments(5) by 鯨エマ|2009-05-06 00:12
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