なんと、知らないうちにGWはおわっていた・・・・
先日のかんじゅく座公演を、
わざわざ伊東から観に来てくださったTさんというかたは、
5月4日のメイシネマ祭にも足を運んでくださった。
「酒と泪とオジンとオバン」を気に入ってくださったようだった。
台本を稽古で使いたいということだったので
お送りすることした。
こんな、無名の台本を使っていただけるのはありがたいことだ。
しかし、いまさらながら、
この台本には、重大な落ち度がある。
主人公がラストシーンで
自分の夫に「あなたは核兵器よ。」というくだり、
ここにいたる、変化のシーンが足りないのである。
劇中では手紙を読むことがひとつのきっかけにはなっているが
まあ、あともうひとつ、たとえば、
登場人物の景子との関係を利用して
もう1シーン、必要だっただろう。
実際、これ以上長い芝居が、かんじゅく座に可能だったかどうかはおいといて、
もうひとつ、たりなかった。
稽古場では、みなさん、せりふを覚えるのに必死だったのか、
それとも、作家の私に遠慮してか、
そういう疑問が浮上してこなかったのだが
次回、これをもし、上演してくださる劇団が現れた際は
ぜひ、書き直しをしたいと思う。
映画の上映の旅に、
「映画は独り歩きを始める」と感じるが
台本だって、こうやって
知らない土地で、知らない人の体から出る言葉となって
歩き始める。
和つぃがこれから演じる「楽屋」という芝居も、
沢山の女優たちに続いて
こんどは、海千山千での上演という形、鯨の演じるBとなって、世に出る。
清水邦夫氏ほどの巨匠になると、
それをどのようにかんじられているのだろうか。
私はまだまだペーペーなので、
どんな風になるのかが、気になって仕方がない。
まあ、欲を出さず、
ある程度で手を離すことがいいだろうと思うのだが・・・。
おととい、知り合いの劇作家から
引越しの連絡が入った。
都心から離れて、神奈川のとある町へ引っ越されるそうな。
いろいろ理由はあるのだろうが、
少々うらやましさも感じる。
むかしのように、東京にしがみついていなければ
芝居ができないとは思わなくなった。
もちろん便利ではあるけれど、
いまはどこからでも発信できると思う。
彼には、また新しい土地で
素敵な作品を書いて欲しいと思う。
~本日のありがとう~
メイシネマ映画祭の藤崎さんからお電話。
お世話になりました。
いろいろと御尽力いただき、
沢山の方に観ていただくことができました。
ありがとうございました。
by 鯨エマ|2009-05-07 15:03
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