11日の舞台挨拶は、映画のナレーションをしてくださった、土井美加さん。
この日は、美加さんファンが、色紙を持って、劇場階段にまっていた。
長年、女優として、声優として、広く活躍していらっしゃった方だけに、
コアなファンは多い。
海千山千の公演に出ていただいたのが、かれこれ8年前。
そののち、美加さんは在籍していた劇団をやめられ、
ご自身の企画公演をうったり、
独自の道を歩かれるが、その間にお母様の介護など
大きな生活の変化をむかえられて、
現在も女優として活動なさっている。
上映後、1階のカフェでお茶をしたときにおっしゃった一言が、
私の心に響いた。
「わたしにとっては、今は母が第一、芝居は第二・・・」
ここに行き着いた美加さんは、もちろん存分に
女優業をなさってきたからいえるのかもしれないが
それでも、「とどまるところをしらない」演劇活動をつづけながら
この言葉を吐けるところにいらっしゃる美加さんは、なんだか、人間として、
たかいたかい、とても崇高なところにいらっしゃるような気がした。
この日に観に来てくれた役者仲間のカグミさんも、
マイペースに芝居を続ける男優だ。
かれこそ、マイウェイを進む人間だが
仲間を大切にするひとで、
うわべだけの義理の付き合いなどは決してしない、
あつい男である。
美加さんとカグミさん、どちらも、私に今かけてしまっている何かを
届けてくれたような気がした。
この日はこのまま仕事場へ。
夜は介助に入り、あけて12日の今日、
舞台挨拶は青年座の先輩であり、かんじゅく座の講師もお願いしている
佐野美幸さん、そして、
かんじゅく座において、大いなる存在感を発揮する、岸さんだった。
美幸さんは座長の葬式で再会して以来、
ほんとうに、何かにつけて相談にのってくださる力強い先輩。
岸さんは、元先生ですから、今回も教え子さんがたくさんいらっしゃっる。
今日、マイクを持って舞台挨拶をなさる姿を見て
「ああ、この方はやっぱり先生なんだな。」と感じた。
今日は、幼馴染のツルちゃんが着てくれた。
中学3年のときからの付き合いで
いままでの私の躓き、泥沼、有頂天、悲嘆、性癖、もろもろ御存知。
最近就職したとかで、なんだか、おなかがすっきりして、さわやかだったが
「おととい、コンパでしっぱいしちゃったよ~~!」なんていう
かわいい話を聞かせてくれた。
写真は、映画館近くのミスドでコーヒーを飲んだときのもの。
特急スマイルは、4半世紀たっても健在だ。
持つべきものは、友達だ・・・・と、彼と会うたびに思う。
一度できた縁は
けっして消えることがなく、
いつかまた、もどってくるもの、
そして、どんな縁も、無駄なものはひとつもないということを
痛感した2日間。
明日は、金曜日で稽古があるので、舞台挨拶はお休み。
14名の座員と、しっかり取っ組み合おうと思う。
~本日のありがとう~
観に来てくれた役者であり演出家の風間さん
本番中なのに、どうもありがとう。
来年度、お世話になる、明治大学のI教授、
お忙しいところ、ありがとうございました。
by 鯨エマ|2009-02-12 16:04
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