中日(なかび)が過ぎた。
今日はかんじゅく座の稽古があったので、12時まで稽古にいそしみ、
そのあとで、一件営業してから東中野はポレポレへ。
今日も佐藤監督がいらっしゃる。
彼は、私の次の映画の監督さんで、
私と同様、毎日、舞台挨拶をし、きたお客様に
アピールを怠らない。
お歳は60を過ぎていらっしゃるという。
そのキャリアと人脈から、連日大入りの客席を維持しており、
もう、凄腕、としかいいようがない。
映画館で、事務的なことを済ませた後、
14時40分の佐藤さんの作品、「ありがとうの物語」を拝見することにした。
同じ時期に同じ映画館でかかる作品なのだから
ぜひ、拝見したいと思っていたが、
本当に、初日が開いて10日が経っても忙しさは変わらず、
ついつい、今まで機会をのがしていた。
しかし、このままだと、忙しさは変わりそうになく、
そうこうしているうちに、あっという間に20日になってしまうことは
目に見えているので、
今日、見てしまおうとおもったわけ。
平日昼間なのに、かなりのお客様をあつめて、
映画は始まった。
内容については、ネタバレを避けるため、ここでは割愛。
ただ、厳しい現実を映し出すにもかかわらず、やさしさに包まれた映画だった。
帰りに階段のところでお礼を申し上げた。
「佐藤さんも、毎日いらっしゃって、大変ですね。」
と、言うと
「これは、僕の責務ですから。」
この作品にかけていらっしゃる気持ちが、ひしひしと伝わってきた。
テレビ界で、活躍なさっていたときは、
御自分のつくったものが、どのように視聴者の目に映るのか、
わからなかったのだそうな。
それが、今回は映画なので、子供の成長を見守るように、作品の歩みを
見つめていらっしゃるのだろう。
「あなたの作品も、なるべく、早めに観ますからね。」
温かいお言葉を頂、涙が出そうに・・・。
映画関係者には、素人、無名と、
なかなか一人の創作者として認めてもらうことができない。
(これは、あまり演劇界にはない傾向だ)
作品を観る前に、「どうせ、素人」と判断されてしまうことがある。
そうとう活躍してきたであろう方に、こうやって、
「観ますからね」といっていただけるとは思わなかった。
そんな温かい言葉を糧に、夕方は映画関係の学校へ。
モーニングショーは人が入りにくい、なんていう、
つまらないジンクスは無視して
満席になるその日まで、あっちゃこっちゃ、
行っては喋り、行っては喋り・・・・
佐藤さんの言葉どおり、
「これも、あたしの責務だわ・・・」と。
某映画学校は、外部の宣伝は門前払いだった・・・
ここの生徒さんの卒業制作には、かんじゅく座の人も随分協力しているのに、
やはり学校と名のつくところは規則を曲げられないらしい。
ああ、無情!
~本日のありがとう~
劇団昴の事務所に宣伝に行った。
いつも、笑顔でむかえてくださるみなさん、
ありがとうございます。
思えば、長い付き合いです。
by 鯨エマ|2009-02-11 00:12
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