舞台監督さんと決算のため会う。
お金の話なんかはあっという間に終わり、
いろいろな芝居のはなしをするうちに
またもや、共通の知人がいることがわかった。
本当に、世間は狭い。
病状が気になっていただけに、
こうして他の人を介して近況を聞けてよかった。
夜は、なくなった劇団時代同期のお別れ会。
先輩たちはもちろん、もう私のことを知らない後輩たちがたくさん、
そして、外部のスタッフさんたちもたくさん現れていた。
なつかしい再開劇が、いろいろなところである。
思えば、2年前の6月、座長のお葬式で、
劇団の先輩に再会し、
かんじゅく座をやろうとしている話をしたのだ。
それ以来、S女史とは
劇団にいたころよりも親しくさせていただいている。
これぞ、座長が引き合わせてくれた人だ。
海千山千を初めて12年、
劇団を辞めて8年、
もっとさかのぼれば、高校卒業から17年。
たくさんの疎遠になってしまった人たちのおかげで、今があるような気がした。
お葬式は悲しいけれど、こうやって仕事をうっちゃってでも
人が集まる理由が分かるような期がする。
形見分けで、彼女のCDがおいてあった。
好きなのを持ってっていいといわれるも、
マニアックなものばかりで、判断できない。結局ジャケ買いならぬ、ジャケ選び。
年配の先輩は、もらうと忘れられないからもらわないといった。
私は、忘れたくないからもらった。
この世は死者とともに進んでいるという気がしてならない。
どこまでも、どこまでも。
by 鯨エマ|2008-08-05 09:09
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