芝居の中に、タヌキのはなしがでてくる。
わたしは子どものころ家の周りにタヌキがいたので
イメージがあるのだが、
人によっては近くで見たことがない人も・・・・。
出演者の美加ちゃんなんて、
「風太でしょ?」だって。
ありゃ、タヌキじゃない!レッサーパンダだって!!
タヌキといえば・・・・
鹿児島に「たぬき」という芸名の女優さんがいる。
かなり個性派、体型はもちろん、タヌキさんなのだが、
中身は大層おだやかでおおらかな方だった。
かれこれ、4年ほど前だが大分の温泉地で
ドラマのロケがあったとき
この女優さんとごいっしょさせていただいた。
わたしたちは旅館の女中の役で
年齢的には彼女が女中頭、わたしがお局、もうちょっと若い方が新人、
みたいな、まあありがちといえばありがちな設定だった。
たぬきさんと私はロケで使う旅館の同じ部屋に寝泊りをした。
宿泊部屋、兼楽屋である。
ふつう、楽屋には役者の名前が張られるのだが
私たちの部屋には「たぬき様・鯨様」とかかれており、
楽屋ではなく、檻(おり)とよばれていた。
もうひとつ、子どものころの話・・・・
うちの周りにはタヌキさんがたくさんいて
よく、線路で死んでいる姿や
車にはねられているのを発見したものだ。
近所のオバサンが餌付けに成功し
「えまちゃん、近くで見られるからいらっしゃい。」というので、
夜中にお邪魔したことがある。
そのおばさんが用意していた餌とは「うどん」だった。
私が始めてタヌキを近くでみたのは、うどんを食べる姿だった。
「人間と同じだな」
と思ったのを、良く覚えている。
今回の芝居の中でタヌキの歌がある。
音楽の森田さんにストーリーを説明したのに
なぜか、彼の頭の中では「ごんぎつね」が渦巻いていたらしく
歌詞の中に「鉄砲」がでてくる。
ま、大して違和感がないので、そのまま歌っているけど。
タヌキに徹して観客を化かすくらいのお芝居にしたいものだ。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-06-27 01:01
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