ご利用規約プライバシーポリシー運営会社お問い合わせサイトマップRSS

[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

< 次の記事 | 前の記事 >

自転車で、いってまいります。

このエントリーをはてなブックマークに追加

道路交通法がきびしくなって、チャリ族への風当たりも
ますます強くなった。

チャリ、ならではの、
気ままさ、自由、健康、エコ、などが、
目下、剥奪されようとしている!!
・・・・というのは、大げさかもしれないが
ま、それくらいわたしにとっては重大事なのだ。

先日、夜中の12時に新宿をはしっていたところ、
2人組みのお巡りさんに呼び止められた。
「すいません!」
あちらもチャリ。
わたしの行く手を阻むようにスッと前に割り込んできた。
防犯登録ナンバーを調べることは分かっていたので
さっさと降りて「はい、どうぞ。」というと、
その手際のよさ(?)が、
ノッポのオマワリさんの神経を逆なでしてしまったらしい。
「はいどうぞ、じゃないだろう!」

・・・・おねがい、どならないで・・・・

「飲んでますね?!」
もちろんわたしは一杯ひっかけて
真っ赤な顔してるんだから、弁解の余地もない。
「飲んで悪いかよ!」
とはいわずに
「はい、飲みました!」
今日は元気なトーンで切り抜けよう。
もうひとりのムッチリしたオマワリさんは
さっさと無線で防犯登録の確認を始めている。

なにをかくそう、わたしのチャリは、3回も盗まれているのだから
ナンバーは剥がされ、ライトは捥がれ、
サドルもひん曲がっている。

「あ、ナンバー切れてるから、車体番号で調べたほうがいいですよ。」
なんて、また手馴れたことを言ってしまった。
「わかってます。」と、ムッチリ。
ノッポは、調べの間、相当な「上から目線」で、懇々と説教をつづけた。
無線がつながったらしいムッチリが
「お名前は?」
と聞いてきた。
「鯨です。」
「は?」

これもいつものお決まりだ。

「なんですか?」
「く・じ・ら・です。」
「くじらいさん?」
「ただの鯨です。海を泳いでいる鯨です!」
「へえ・・・・(無線で)ええ、鯨さん、鯨さん、どうぞ!」」

こんな会話を、新宿西口大ガードの横で
やったわけだ。
「確認とれました。ほっとに、鯨さんなんですね。」
そして私は開放された。

家に着くと、いつもチャリを停めているところに2台も別のチャリが。
ここは、周りのアパートの方もふくめ、
いつも10台くらいのチャリがいろんな方向を向いて置かれているので、
自分の場所を確保するのは大変なのだが、
しかたないので、頭だけ突っ込んだ形で斜めに駐車させた。

翌朝のこと・・・・・(チュンチュン・小鳥のさえずり)
夕べの2台のチャリはなくなっていた。
わたしのチャリがぐぐっと壁に押し付けられるようにおかれていた。
「さあ、今日も元気にチャリライフ!」
と、またがったそのとき!
籠の中に、張り紙が!

「自転車はきちんと並べておいてください。
男の子でもきちんと置いていますよ。」

わ~~お。
アンビリーバボー!
この張り紙の意図するところは
「わたしはあんたが女の子だということを知っていますよ。」
つまり、
「みてるぞ!」ということだろう。

「ごめんね、女の子じゃなくて、もうオバサンなのよ。」
または
「オレもじつは男だ!」
・・・・という張り紙を張っておこうかと思ったが、やめておいた。
ここは、いくらこちらに言い分があろうとも
快適にチャリライフをすすめるためには
「申し訳ございません。」という態度で
平身低頭、「停めさせていただきます。」
という気持ちを忘れずに・・・・。

さあ!今日も「いってまいります。」

Trackback(0) Comments(4) by 鯨エマ|2008-06-19 23:11

[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

< 次の記事 | 前の記事 >

ゆたりブログ



「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)