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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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続・麻酔の話

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今日は20年以上前にうけた、口の中の手術の話。
読んでいてオシリがムズムズしちゃうかもしれないので、
お気をつけあそばせ・・・・。

あれはたしか、中学生のときのこと。
歯列矯正が終了し、最後に口内のレントゲン写真を撮ることになった。
矯正は痛みとの戦いで、これで晴れて歯科通いが終わるかと思うと、
天にも昇る心地だった・・・・・・・

が!

レントゲン写真には、キレイに整列した舌の奥歯の真下に
なにやら物体が。
「これ、親不知ですよ。」
え?日本海の?
なんてバカな質問はしていないけど
「これ、生えてきたら、せっかくきれいに並んだ歯を
また押し上げちゃいますよ。」
「え・・・どど、どうしましょう。」
「切開してとっちゃいましょ。」

というわけで、あっという間にプチ手術の運びとなったのだが、
この歯列矯正専門の歯科ではできないというので、
他の病院を紹介された。

鎌倉にあるその病院の歯科は
本当に腕がいいことで有名だった。
「どこでやったって、おなじでしょうが・・・・」
と思っていたら、之がびっくり!
まず、麻酔が全然痛くないのだ。
こんな歯医者初めて!
と、感動したのもつかの間。
切って、歯が見えてきたとたん、医者は
わたしの上にまさに馬乗り状態になって、鑿と金槌のようなもので、
ガンガンと歯を砕き始めたのだ。
ええ、まさに、「砕く」という表現が適当だろう。
ナースは2人がかりでわたしの頭を抑えている。
麻酔のおかげで痛くなかったが、
金槌でエイヤッ!という振動に、終わったときはヘロヘロになっていた。

帰り際、ヘロヘロなまま、歯を見せて欲しいといった。
記念にもらって帰ってもいいかな、くらいのつもりでいたからだ。
医者は、天板に乗ったものを私の前に差し出した。
そこには、想像していた「屈強な親不知」はなく、
ボソボソになったオカラのような白っぽいカスがあるだけだった。
「もって帰りますか?」
「・・・・けっこうです。」

これが、わたしの手術、一発目だ。

さて、あまり時期をずらさずに、次の手術をすることになる。
どうやらわたしは舌が短いらしく、
舌足らずな喋り方もそのせいだった。
ちなみに、当時は「さしすせそ」と「らりるれろ」がよく言えなかった。
中学時代の話である。

シカイが気にしたのは、舌足らずではなく
舌の下に、歯ブラシが入らないということ。
これでは、虫歯になりやすく、せっかく矯正でキレイにした歯が・・・・
というわけ。
これは、矯正歯科でおこなった。
よくある類の手術ではないので、若い助手たちが
観察のため、わたしの周りに集まっていた。

ようするに、舌の下部についている筋を切って、
下顎と舌の距離を広げるというもの。
もちろん、麻酔しました。
そして、初めて縫いました。
数日後、初めて抜糸もしました。

術後に、夢のような速さで早口言葉を喋れるのかと思ったら
そういうわけではなく、
練習次第ということだったので、
怠け者のわたしだけど、頑張った。
おかげさまで、いまは、ラリルレロがいえる。
そして、巻き舌までできるようになった!!

この手術は歯並びも同様本当に感謝。
あのとき、歯科医が指摘してくれなかったら
舌足らずな役者になっていた。
否、役者を断念していたかも。

「芸能人は歯が命」これは、本当だ。
芸能界の底辺にいながら、痛感する。

by 鯨エマ|2008-06-14 09:09

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