顔が恐いといわれる・・・・
真剣に話そうとすると、恐いんだそうだ。
そんな話が出たのは、稽古場に森田氏が来た日の飲みの席で。
初めて氏に作曲の依頼をしたときのわたしを
「なんだか、こわかったですよ。
イエスかイエス、どっちですか!ってかんじで
すっごい恐い顔でせまってきましたもん。」
と、振り返る。
そしたら、まわりの方々まで
「ああ、こわいこわい。」と相槌を打つ。
へえ・・・・・やさしく話しているつもりなのだが、
この方々に言われるということは、
そうとう恐いんだろうねえ。
ってことは、かんじゅく座の皆さんにとっては、
もう鬼の面そのものだろうねえ。
もうしわけなかった・・・・。
顔については子どものころからよく皆さんのコメントの対象となっている。
近所のおばさんにも、友達のお母さんにも、
「今はブスだから、将来はきっと美人さんになるわよ。」といわれてきた。
姉からも、「両親の悪いところばかりを受け継いだのね。」
と、再三言われた。
幼少時代からこのような体験をつづけると、
普通は卑屈になっていくものだと思うが
ラッキーなことに、わたしは俳優を目指していたので
希望は「すっごい美人」か「すっごいブサイク」のだちらかだった。
中途半端は一番よくない。
だったら、ブサイクの究極のほうが簡単そう・・・!
そしたら、かの鴻上尚史さんに
「オマエとオレはブサイク村の人間だ。
早く、ブサイク村の中央に来い!」といわれた。
そうか、まだまだ、中央にはいけていなかったのかと、反省した。
う~~~ん、なかなかだなあ!
しかし、今回は、まずい。
まずすぎる。
尊敬する森田氏に
「すっごいブサイクな顔でせまってきましたもん。」
と、いわれればよかったのだが、
「すっごい恐い顔で・・・・」というのは誤算だった。
ブスには愛嬌があるが、恐い顔には愛嬌のカケラもないではないか。
こんなこととは、知らんかった・・・。
稽古場ではいつも、
若手にむかって「自分を知る。」ことが上達の早道なんだと
懇々と喋っているくせに、
オノレの顔を知らなかった。
自分を知るために、どうぞ、みなさん、
わたしに会うたびに「あ、今恐い顔になってるよ!」と
教えてくだされ。
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-06-15 00:12
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