「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

歌稽古その１

芝居の歌稽古開始。

朝、出勤前の森田氏から音源を受け取った。
今回、スタッフ、キャスト一新！といったが、
このワタクシと森田氏だけが
初演からのメンバーということになる。
台本の読みの深い森田氏の発言にはいつもドキッとさせられる。

「あのお巡りさんのセリフ、なくなっちゃったんですね～～～！」
なんてしみじみいわれると、ついつい復活させたくなってしまうが、
ここは、そんな温かい言葉に惑わされず、心を鬼にして
「あれは、もういいんです。」と言い切って
未練を断ち切るのである。

セリフというのは、ある程度の勢いをもって書き進めてゆく。
リメイクだから書き直すつもりで取り組んだが
軽い会話のセリフでも、残るべきセリフは、残る。
今回はかなり書き直すはずが
結局、最初の感覚が面白かったんだなあと思い、
せいぜいあてがき、そして時事ネタ程度の書き添えにとどめたのだ。

「大幅に変えなくてよかった！」という氏の言葉には
救われたけど、
信頼している方だけに
「あれ、なくなっちゃんったんですねえ～～」には少々堪える。

音源は、各パートごとに分けて作られておった。
いっや～～～ぁ！
これまた、む～～つかしいねぇ～～～～！！
もちろんわたしは初演でやっているから
良く知っている歌だけど
役者は全員初めて歌うわけで
稽古場中に溜息がみなぎってしまった・・・。
なーんと、5重唱＆合いの手、みたいな、超難歌。

歌が得意、といっていた岡崎嬢も、ボロボロ。
まあ、バンドでヴォーカルをやっているとか
マイクで歌いなれているひとは、
このてのまったりしたアカペラは
未開拓地なのだろう。
彼女はいま、セリフの発声でももう特訓中。
若いんだから、やればすぐできるようになるわよ！
・・・と、10年前に言われていたことをそっくりそのまま
彼女に伝えている。

さあ、あさっては稽古場に森田氏登場！
それまでにみんな～～～！
がんばって～～～！
（演出のわたしはどこか他人事）

by 鯨エマ｜2008-06-13 00:12