今回の公演の美術家と夜の喫茶店で打ち合わせをした。
当初のプランからがらっと発想を変えて
工夫を凝らしたセットの模型を持参してくださる。
私も気に入ったので、「じゃあ、これでGO」
というわけで、具体的に製作に絡んだ話になったとき・・・・
「タバコ、吸いますよねえ。」
タバコを吸うシーン。
劇場においても、最近は消防署の許可を取るのがとても大変になっている。
火の使用について許可が取れたとしても、
水の入ったバケツを用意するように、とか
舞台セットの素材は防火素材にするように、
と、小劇場演劇を追い詰めるような条件をたくさん言い渡されるらしい。
だからといって、火を使うならば届けなければならないわけで、
何かあってからでは遅く、
何かあったならば、私は捕まってしまうのだから・・・!
舞台セットの素材を変えると、その費用は莫大に。
「タバコのシーンなんて、書くんじゃなかった。」と、後悔。
毎度の事ながら、台本を書くときは
「まあ、何とかなるだろう。」
なんて軽く書いてしまうのだが、
何とかならないことが多い。
結局、火を使わない方向で考え直そうと合意。
稽古場にて、タバコのシーンで未成年を演じるS嬢の
演技を見るに、タバコという設定はかなり厳しいと痛感。
これは考え直さねば・・・。
Sは、真面目でいい子で、お友達もたくさんいるようなので、
今回の役の設定はなかなか実感として理解ができないらしい。
もちろん、タバコを吸う手つきもおぼつかない。
私も以前、タバコを吸うシーンの練習をしたときは、
吸うポーズが様になるまでかなりの時間がかかった。
しかし、タバコを吸う練習をさせるのは
命をちぢめろと言うようなもの。
やはり、書き直すか・・・。
Trackback(0) Comments(4) by 鯨エマ|2008-06-08 08:08
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