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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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保険という考え②

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例の、かんじゅく座メンバーが保険に入ろうという話のつづき。
以前、どなたかの紹介で出会った保険やさんに、
話を聞いてみようと横浜まで出かけた。
べつに、東京にだっていくらだって保険やさんはいるのだが
「ふっかけられないように」という気持ちから
わざわざ横浜まで足を運んだ。
レクリエーション保険は、イベントの日だけなら、
その保険料は非常に安いのだが
いろいろと規制があり、
たとえば入場料金を取るものはダメ、とか
喉の治療はダメとか、
自分で包帯や薬を買って処置した場合はダメとかいうので、
これならば気休めにしかならないと思った。
では、稽古中のケガなども網羅するものは、といえば
それなりにお値段が張る。
人間の不安はキリがない。
もしも・・・と考え始めると、
じゃあ、あれもこれもと、どんどん大規模なものに発展してゆく。

そもそも、保険に入るという概念がない私は
「入りたい人だけが入る」ようにしたいと思っていた。
そうできる保険もあるにはある。
でも、実際に保険に入っていなかった人が稽古場で怪我をしたら
「それみたことか。」という空気がみなぎるのだろう。
それだけは、避けたい。

死亡保障なんていうのは、私の理解を超えているもので
「なんで、死んでまでお金が欲しいのか。」
よくわからないのだ。
小さな子供を抱えているのならまだしも。

さらに、保険やさんは言う。
「団体で加入する保険で、もし1人が怪我をしたり死亡したら、
保険会社は大赤字なんです。」
「そんなんじゃ、やっていけないじゃないですか。」
「だから、実際は、怪我をする人が殆どいないということです。」
怪我、死亡、ゼロなのは、素晴らしいが、
万が一自分が怪我をしたら、ひとつの会社が大目玉食らってしまう、
というのは、どうなんだ。

ほんとうに初歩的なことで
燻ってしまっている私。
そんなとき、劇団時代の先輩からメールが来た。
私の同期が亡くなったそうだ。
1週間以上も前のことで
もちろん、すでに荼毘にふされている。
あぶなっかしい、嵐のような生活ぶりだった。
まさか、彼女は保険なんかには入っていなかっただろう。
そして、40歳前後という年頃で
死などは予期していなかったと思う。
私の周りはそういう人が少なくない。
嵐のように生きて、嵐のように去ってゆく。
明日、自分がどうなっているかなんて、わからない。
今日のために全力。
宵越しの金は持たない・・・。

しかしながら、価値観はいろいろ。
安心して芝居に取り組めるよう、
今回はこの保険問題をどうにかしなければならない。
いくつか選択肢を用意して
メンバーの皆さんに決めていただきたいと思う。

by 鯨エマ|2008-05-31 10:10

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