食品にまつわる「こわい」話は数知れず。
会うと、いつもそんな話になる人がいる。
彼は通販でいろいろな食品を試していて、
昨日は放し飼いのウシさんから採ったという「牛乳」を
のませてくれた。
「ちょっと後味悪いですよねえ・・・」
というけど、
私には普通の牛乳と大して変わらない、
否、何も言われなかったら、全く違いはわからない。
それでも、大きな牛乳瓶にはいって、それらしいラベルなんかが貼ってあると
体によさそうな気がしてくる。
ちょっと話はちがうけど、
以前、飲食店でバイトしていたころのこと。
野菜たっぷりのハンバーガーを売りにしていた某社の厨房にいたのだが
なーんと、レタスの洗浄に漂白剤を使っていた!!
「ええ!いいんですか!」
とまともに驚いてしまった私に
店長がいったことは・・・・
「うちはM社のマニュアルをお手本にしているからね。
あそこだって同じだよ。」
アンビリーバボー。
レタスだけではない。
キャベツの千切りも、切ったあとで
漂白剤につけること2時間。
「こうすると、パリッとなるからね。」
みなさん、市販のサラダは「かってはいけない!」
・・・・なんてことを言っていたら、多分今どきほとんどのものを
食べることができなくなるんだろうけれど。
つい先日、中国野菜のニュースが世間をにぎわわせていたとき
朝のニュースでキャスターが言っていた。
「私たちは本来の動物的な勘を働かせて
危険な食品は口から出す、食べないようにする、と
賢く判断しなければならない。」
しかり。
私は副職業柄(在宅介助、俗に言うヘルパー)
いろいろな家に伺い、食事をつくらなければならない。
食品を見極める基準はほんとうに人それぞれだ。
賞味期限になると、腐っていなくてもどんどん捨てる人、
安ければ何でもいい人、
高くても美味しいものがいいという人、
高いものがいいと思っている人、
無頓着な他人、
何を食べたらいいか、決められない人、
そして・・・
おいしいかまずいか、がわからない人、
これは、もちろん障害あるなしにかかわらず、健常者も
いまの日本人は、老若男女みなさん判断力が鈍っている。
本来、お腹が空くから食べる。
食べたいと思うものこそ、いま、体が求めているもの、
満たされたら食べるのをやめる。
というのが普通だと思うのだが
簡単に言うと、飽食が人を狂わせてしまっている。
それともうひとつ、
ラベルに、かなり惑わされている。
これは私もかなりだまされているように思う。
今日もキムチを買おうとして
「本場」「元祖」
「うまい!」「本格派」と、ずらずら書かれたラベルに
もう、何を判断基準にしていいやら
わからなくなってしまった。
食品がかなり値上がりしている。
この機会に、値段だけじゃなくて
しっかりとその物を見極める目を養いたい。
先に話した、牛乳を買った氏は
その、後味の悪い牛乳を
イチゴにかけて食べるべきか、バナナにかけて食べるべきか
まよっていらっしゃった。
で、私の提案。
「いつもの牛乳パックに入れ替えておけば?(笑)」
Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2008-05-03 10:10
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