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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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研修中、がいっぱいだ!

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新年度になって1ヶ月。
はやいもので、ほんとうに。
この時期はあらゆる店で、新人さんたちが頑張っている。
胸に大きく「研修中」とかいてあるのをみると、
たとえ、レジうちが遅かろうが
たとえ、領収書の書き方を知らなかろうが
たとえ、日本語がわからなかろうが(外国人労働者があまりに多いので)
まあ、仕方ないか・・・と妥協する気になったり。

それにしても、店の接客マニュアルというのは、
そうとう厳しいのか、あるいは
横で見ている上司・店長さんが、そうとう恐ろしいのか、
真面目な新人さんほど大変だ。
「いらっしゃいませ」から
お金の受け取り方、商品の渡し方、おつりの渡し方、
お辞儀の仕方、and so on・・・
私が「包まなくていいです。」とか
「レシートは結構です。」といっても、ぜんぜん聞いてないのだから。
トホホ・・・
でもいいかげん、「よろしかったですか。」はやめようよ、ね!

意外と頑張っているのが外国人留学生。
まあ、たいていは中国か韓国だけど
やたらめったら、包みたがるのを
こっちはボディランゲージで、必死に阻止する。
包めば包むほど、よいサービスだと教えられているのだろうか、
不可解な表情で私を見つめる。
すると、横から、「経験1年です」みたいな仲間が来て、
新人に母国語で諭すのである。
たぶん「包まなくていいよ。」といっているのだろう。
この、外国語が私にはどうしても心地よくなく
語気の荒さから「いいよ、適当にあしらっときな。」
とでも言っているかのように(もちろん、言ってないですよ、たぶん)
聞こえてしまうのだ。

さて、研修中の新人さんで、
もっと目立つのが、いわゆるシニアの方々。
今日は公民館に稽古場の予約を取りに行ったときのこと。
会計がやけにのろいので
もうわたしは、これ見よがしに貧乏ゆすりをしながら
窓口にへばりついていたのだ。
そうしたらおくのデスクの影からひょろりとした白髪の女性が
書類を両手でしっかりもって出てきた。
胸にはしっかり「研修中」
今日は何日だったっけととっさに考えた。
ええ、4月1日ではなく、5月1日です!
待ちましょう。
どんなにお札を数えるのが遅くても、
どんなにすごい角度でメガネの隙間から上目使いに見つめられようと。

極め付けに、銀行で。
通帳が記載しきれなくなったので、新しいものに更新するためだ。
たしか、ATMのように、機械で手続きできるはずだと思ったが
どの機械だったかわからなくなり
近くに立っていた、ゴマシオ頭のダンディな係りの方にたずねる。
「窓口・・・だったとおもいます。」
なんじゃ、その答えは!!!
「おもいます」ってなんだ!!
っと、いいそうになったとき、胸に光る「研修中」のバッジが目に入った。

ニッポンの若者よ、
頑張ろう。
年配の方々も外国の方々も、
こんなに頑張っていらっしゃるよ。
やな事があったからといって
すぐにやめずに、いい意味で「ずうずうしく」頑張るだよ!

by 鯨エマ|2008-05-01 16:04

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